タイ、北部、ミャンマー国境の旅－２３、帰る前に昼飯を食う

昼近くになった。そろそろ空港に向かわんとあかん時間になった。あんまり腹
減ってないけど、昼飯を食っておこう。
とりあえず簡単に麺でも食うことにする。
空港へ向かう途中、街外れの麺屋さんへ。

ここも地元で有名な店らしい。昼前やと言うのにもうお客が入ってる。
一見雑な屋台店のように見えるけど、清潔で明るくて感じのよい店だ。
しかし、入り口にある食品ケースを見ると、蠅が飛んでるように見える。ええっ
大丈夫かいなと眉を顰めた。

ガイドさんが、蠅が飛んでるって思ったでしょうと言う。あれは、蜂をわざと
飛ばしせてるんですと言う。ここは人気のスイーツの店でもあるようで、理由
は聞いたけど忘れたけど、わざとスイーツのケースの中を飛ばせてるんだそう
だ。それが美味さの秘密なんやろか。あるいは蜂がよってくるほど甘いという
のをアピールしてるんやろか。
ようわからんまま、わしらは麺を頼んだ。

もちろん調味料セットがあるんで辛くして頂く。

ネギやらもやしやら野菜いっぱいでライムを搾って食べると、ちょっと粘り気
があって甘めの味付けの焼きそばに酸味がついてとてもおいしい。
こういう普通のものが普通に美味しい店ってとてもいい。
あっちの方で食ってはるつみれの串みたいなのも美味そうだ。
あれもほしい。

あっさりした味付けでタレも美味い。
勿論この時点でビールも飲んでいる。
幸せなひとときだ。
この界隈は、多分、来た時に冠水してたあたりに近いと思う。
見てたわしらはえらいこっちゃなあって思ったけど、移動スーパーの車に集ま
ってた人たちはいつものことやんかと屈託がなさそうやった。
過酷な時があるとしても明るく暮らしていると見ると嬉しい。
あれは公衆電話やろか。