この日は４時半に起きた。
日の出を見んとあかんのだ。
日の入りは夕べ見たけど、日の出は又違う場所やから違う感動があるに違いな
いのだ。
その場所は昨日最初に着いた展望台やった。
もう既に薄明るい。
早朝の山の上はかなり寒い。皆いっぱい着込んで日の出を待つ。
ということは、まだ太陽が出てないというわけやけど真っ暗ではない。まわり
も足元も人の顔もちゃんと見える。
しかし、グランドキャニオンの稜線と言うか、断崖の上の線はシルエットにな
っていてもうじき出るぞという気が漲っている。
さすがにこの瞬間は厳粛な気持ちになる。
それでも出てしまえば、しらっと普通の景色の戻る。
そっから又、ホテルに戻って、暫く休んでくださいという。2時間以上もぼん
やりと時間を過ごした。寝なおすわけにもいかん中途半端な時間だ。これやっ
たらもうちょっと早く出て、後の行程に余裕をもたして欲しいなあと思った。
ともかく時間が来て、次ぎのビューポイントに行く。
次は向こう側からグランドキャニオンを見るらしい。
車でぐるっと反対側まで移動する。
あの塔の上からの眺めが絶景なのだそうだ。
登ってみよう。
確かに、もう塔から見下ろすと景色が変わって見える。
遥か下にはコロラド渓谷？が見える。
こういうところを行くトレッキングツアーもあるそうだ。列車の旅も下を走る
という。そういう旅も面白いかもしれん。
正面には断崖の地層の上に草が生えて、その上に山がある。
こういうずぼんずぼんと平面から下に切り落とされたような景色の中に山が見
えると変な感じがする。
それでまた、ここまでゆっくりせんでもええのにと思うほどの時間が過ぎて、
帰り道の出発だ。
ひたすら、砂漠の中を走る。
あれって、少数民族の村だそうだ。ああいうのが各所に見える。
ああいうところを見学さして欲しいなあって思う。
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ありがとうございました。
