あめりか紀行あじあん風味ー20、自分の馬を持つ人たち

乗馬とか言うたらわしらには縁のないなにやら高級な感じがする。日本でも、
お金持ちの令嬢とかが、「ご趣味はなんですの?」、「乗馬なんかを1・・
おほほほ・・・」なんて感じやろか。その時の馬って自分のもんなんやろか?
ほんなら世話はどうしてはんのやろ? えらいお金かかるんやろなあ?
そんなこと考えたこともなかったけど、アメリカは大きい国やし、昔からカー
ボーイの国やった。どこにでも牧場があって、乗馬が好きな人はぎょうさん居
てはるらしい。
けど家に牧場はある人は少ないはずやどうしてはるんやろ?

マドンナインで一夜明けたら、ここへ連れてきてくれた方が今度は自分の家に
朝ごはんを食べに来いという。行ったのはサンルイスオビスポの郊外、ゆった
りとした敷地に豪邸が建っているという一帯であった。
朝ごはんを頂きながらいろいろ話をしていると、この家の奥さんが乗馬が趣味
だと言う。しかも馬を持っておられるらしい。
「見たいか?」と言うので「見たい」と言うと、こんな広いんやから敷地内、
あるいはすぐ隣あたりに馬を飼うてはんのかと思いきや、専門の厩舎に預けて
あると言うんで車に乗って観光しながら行く事になった。かなり遠いらしい。
まず、御近所にスーパーカーのコレクターがいるというので見せて頂いた。
すごいなあ。
これって死刑台のエレベータに出たやつ? そこまで古いないか。

オールドアメリカンカーもある。

中もかっこいい。

他にもいっぱいある。えらいお金持ちなんやろねえ。
後は、街に出て両替したり、有名な(らしい?)教会を見たり、

しながら郊外に出る。景色がだんだん牧場になってきた。

厩舎はこんな感じ。

猫ちゃんも居てる。

これはその人の持ち馬ではないけど、こんな風にここに預けて専門のトレーナー
に面倒みてもらってるのだそうだ。

すごいなあ。馬一頭買うだけでも高級車1台分くらいらしいし、こんな風に預
けて面倒みてもろたらどんだけ要るんやろ?
わしらとは縁の無い世界や。
奥さんは今馬の運動で外に行ってはるらしい。
待ってる間に、蹄鉄の付け替えをする人が来て作業をみせてくれはった。

蹄鉄を焼いて、叩いて、伸ばして、
「じゅう」っとつける。

熱ないんかいな?
見てる方がこわい。
なんだかんだしてるあいだに帰って来はって、華麗な技を見せて頂いた。

えらいもんや。


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ありがとうございました。