9年前に書いた旅のブログをリニューアルします。文や写真、その後の気持ちや情報なども追加、リニューアルしてみたいと思ってます。
「セントポール教会」
丘の上には教会らしき建物があった。
雨の中、ぬかるんだ道を登ってやっと上まで来た。
修復されたと思しき煉瓦造りの建物がある。
これが、「セントポール教会」の跡なのだ。こっちは裏口、表に回ってみる。
教会というても、瓦礫を積み直して修復しただけの残骸的なやつだ。
とりあえず中に入る。雨にあたらんで済むやろ。
と思たら大きな間違い。屋根がない。壁だけだ。
床が濡れてる。
壁には石碑がたてかけてある。
夥しい数の石碑がたてかけられてる。
これって何やろ。
ここと、下の要塞とはポルトガル占領時代からセットになってたという。
ここに暮らしたポルトガル人の墓標みたいな気がするなあ。
登ってくる時に見たお墓と同じようなもんやろか。
紋章みたいな図柄とか、いろんな文字が刻まれている。
個人を生前の業績を讃えたやつ?
知らんけど。
ポルトガル語なんかわからへんからさっぱりだ。
じっくり調べたら、当時の歴史が浮かび上がってくるんかもしれん。
まあ、あんまり興味ないけどね。
室内に大きな鉄の編箱が鎮座してる。
これはなんやろ?
この時はわからへんかったけど、フランシスコ・ザビエルの遺骸を祀ってた場所らしい。
中国のどこかで亡くなって、ここまで遺骸が運ばれた。
何ヶ月かここで安置されて、そのあと、インドのゴアに送られたらしい。
遺体はミイラにされたのかなったのか、とにかくミイラ状態で保存されてるという。
こんなに暑いとこばっかりに何ヶ月も置いとかれて、ちゃんとミイラになるなんてえらいもんだ。
これが聖人といわれる所以なのか。
知らんけど。
ネコちゃんも知らん顔だ。
反対側の壁には、ここでもアーティストさん達が居てはった。
雨よけはどうしてはったんやろ? もう忘れた。
撮影禁止マークがあるんでちらっとだけ。
ごめんなさい。
下はおっちゃんやったけど、こっちは若者達。
スケッチ画が多い。
こんな風に世界遺産であっても、有料か無料か知らんけど、一般市民に場所を提供するのはええことではないやろか?
詳しい状況はわからんので何とも言えんけど。
朝陽と夕陽。
後で分かったんやけど、ここの扉は正確に東西を向いているらしい。
その証拠に屋根に方位板が付けられているのを見ると、右が北、左が南になってる。
ということは前が西、後ろが東だ。
それなんで、春分の日と秋分の日には後ろから朝陽が登って、前に夕陽が沈む。
はずだ。
見たことないけど。
なんだか、四天王寺の日想観みたいやね。キリスト教は西方浄土とは関係ないんか?
この現象にはあんまり関係ないみたいやね。
それでも、ここは夕陽の名所らしい。
海の見える丘の上やから当然美しい景色が見えるんやろね。
外にはザビエルさんが居てはった。
小さな場所なんでじきに見飽きる。
外にでる。
おや、ザビエルさんの像がある。
右手が無いっていう話やったけど、やっぱりそうだ。
この由来はわからへん。興味ない。
やっぱり眺めはええですなあ。
市街が一望できる。
海も見える。
夕陽を見るための絶景ポイントらしいけど、まだ真昼間だ。
それは無理。
ザビエルさんご機嫌よう。
そう言えば、この旅の前に「南蛮のみち」を読んでいた。
ザビエルの足跡を訪ねる旅だ。とても面白かった。
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このあたりをウロウロした地図。
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