平日、昼間の心斎橋、アメ村のあたりはかっこええ若者達で一杯だ。こういう
とこをじいさんがうろうろしてたらえらい場違いやなあと映画館近くにあった
お好み焼き屋に入って、ほろ酔いセットを頼む。生ビールとげその塩焼きに
キャベツがついている。映画が始まるまでの時間つぶしにはちょうどええ。
2012年、台北のある中学校で、スカートを脱いで短パンをはかせろという
学生達の騒動が始まる。首謀者の中の双子の姉妹は学校側にえらいおこられて
保護者が呼び出される。
「あなたはお兄さん?」、
「はい、・・・・、いや父親です。」、
「戸籍上は・・・・、いや紛れも無く父親です。」
それで、1985年、戒厳令下の台湾、緑したたる高雄の熱気の中から物語が
始まる。サッカーの長友似の忠良とハンマー投げの室伏みたいな洋風顔の心任、
大きな眸の美宝、緊迫した時代ながらも青春を謳歌する高校生たちがいる。
あの頃は、若者達の想いが世の中を変えられるかもしれないと思っていた。
そして1990年、舞台は台北へ、忠良と心任は大学生活だ。あいかわらず、
学生運動は続く。
3人の友情も相変わらずだ。しかし、男と女の関係は微妙に変化していく。
それから1998年、もう既に社会人になった若者達。
成功するものもいれば、変わらないものもいる。
男と女の関係はもっと複雑に。
友情の形ももっともっと複雑に。
青春はもう戻らない。
そして2012年。
とうとう・・・・・・。
後味の好い青春映画であった。
何故か台湾の人たちと心の琴線が触れるところがよく似たところがあるんと違
うやろかと思った。
日本の歌謡曲があんな風に登場すると確かによく聞いたことのあるメロディで
もえらく新鮮で全然違うええ歌に思えてしまう。
映画館の中は年寄りばっかりやったけど若い人が見てもとても良い映画やと思う。
日本と台湾がより近づくような気持ちにさせてくれる映画やとも思う。
上映期間はあと僅かやけど、是非、劇場でご覧あれ。
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ありがとうございました。