映画、「皇帝と公爵」を見た

最近、思わぬ用が頻発して映画に行けない、あるいは行く気持ちの余裕がない
日が続いていた。そういう状況も少し見通しがでてきたんで、映画にでも行って
見るかと思いたった。
その日はいいこともあった。
地下鉄に乗ろうと並んでいたら、最前列だった。いつもは、すばやく乗り込ん
で、すばやく空席を探して座ることにしてる。老人やさかいええやんかと思う
けどもいささかみっともないという気がして気がとがめないでもない。
並んでて後ろに人の気配がした。ちと気になって後ろをちらりと覗ったら、杖
をついた老人で介助が必要かもしれなさそうな人だった。電車が来たんで、
いつものようにさっさと乗りこもうとして、「いやまてよ」と後ろの人に先を
ゆずって入ってもらった。その時の動作のやりとりが非常に気持ちよかったん
で、とても嬉しかった。めちゃささいなことなんやけどね。
気分良く映画見れるやんか。

映画は戦争映画だ。ナポレオンの時代だ。ポルトガルに攻め込んだフランス軍
に対し、ポルトガルとそれを支援するイギリス軍との連合軍との戦いだ。
しかし、戦争にええもんも悪もんもない。
戦争するヤツは皆悪いやつだ。犠牲になるのはいつも民衆だ。
自由、平等、博愛の精神に打たれた人たちも戦争の中で興ざめしていく。
守る連合軍も悪いことせえへんわけではない。
イギリス軍のウエリントン公爵にお付の画家がいた。
「お前の絵は死体だらけやんか。そんなん全然だめやんか。わしの絵に必要
なんは英雄と戦闘場面だけや」ってしかられてた。
この画家が正しい。

映画は戦争の大儀を解くわけではない。
苦しめられる庶民を描いている。特に女性は酷い目にあう。
傷ついた中尉を助けた老貴婦人の運命はあまりにも哀しい。

過酷な運命に立ち向かう人たちもいるし、うまいこと立ち回る人たちも居る。
極限は人間性があからさまになるのだ。
いい映画なんやろけど、乗れるか乗れへんかと言うとちと乗れへんかった。
映画の見方が素人なんやからやろなあ。

eiga140206

京都で丸山応挙の展覧会を見て、災害に苦しんでる人の画を練習したいと思ってる。
難しい。

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ありがとうございました。