ホーチミン、フエの旅ー41

ホーチミン最後の朝の散歩
さて、今日はもう最終日だ。買い物も殆どしてないし、街もぶらついてない。
ゆっくり歩いてみよう。
まず行ったのは、前にもこのブログで紹介した「Minh Long」という磁器の店だ。
ルロイ通りをベンタン市場に行く手前にあるちょっと高級そうなショッピングセンター
の中にあった。
「えらい高いなあ」値段をみて驚いた。たしかにちょっと素朴なベトナムテイストの
磁器人形がならんでいるが、どれも驚くほど高価だ。
「これだったらLIADROの方が安いやんか」やはり、富裕層向けの高級品は驚くほど
高価になりつつあるのかもしれない。「あかん、やめた」
そこから出て、ついでに「ベトナムキルト」の店によってみた。ずっと前に、友人
から大きなベッドカバーを頂いた事があったので気になっていたのだ。
なかなか面白いモノが並んでいる。それほど高いわけでもないが、モノによっては
かなりのものだ。あのベッドカバーは高かったんやろなあ。それからグエンフエ通り
を渡るとドンコイ通りの外れにマジェスティックホテルがある。開高健や沢木耕太郎
の本にも出て来る有名なホテルだ。コロニアル時代の様式を残した良いホテルだ。
その前はサイゴン川に面した産業道路のような大通りで、大型トラックがひっきりなし
に走っている。信号はないし危なくて大変だが強引にわたるとサイゴン川にそって
公園がある。向こうに船着き場が見える。行ってみよう。
どうやら対岸に渡るフェリー乗り場のようだ。
「こんな風景は好きやなあ」と思いながら見ていた。
「ちょっと乗って向こうまで渡ってみようか」と思い、乗り場を探した。
「わからない」
バイクの群れが、ガーっと入って行く所と出て来るところがあるだけだ。
後で考えるとあのバイクの群れの中を歩いていくと人も乗せてくれたんだと思う。
しかし、歩いて行っている人はみかけなかったし、バイクの中は歩きにくい。
フエの鉄橋もそうだったけど、基本的にはバイクが前提なんやなあと思った。
あきらめてドンコイ通りのお土産屋を見て回る。
前に気に行っていた漆工芸品の店はなくなっていた。その代わり、バッチャン焼き
の陶器の店があった。バッチャン焼きは素朴な味わいがあって絵付けの絵柄も
トンボとか南方の草花のモノが多くあって楽しい。
値段も安いから幾つか買って帰ろう。