最近読んだ本、「無私の日本人」、「史記(武帝紀一)」

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磯田道史、「無私の日本人」
この本すごいなあ。日本にこんな人たちが居たのを恥ずかしながら知らなかった。
穀田屋十三郎
仙台藩に吉岡宿と言うところがあった。税と貧困にあえいでいた。このままだと
吉岡宿は滅びてしまう。何とかしないといけないと言う危機感を持った男がいた。
しかし決意はあるが方法がわからない。宿に知恵者がいた。その知恵にすがる。
藩に幾ら頼んでもどういう救済策も講じてくれるはずがない。
逆の発想をして見よう。藩にお金を貸すのだ。その利子はそのころの習慣ではか
なりのものになる。それで孫子の代までお金をいただけるようになるのではない
か。では元手をどうしよう。どうしたらそういう嘆願をお上に届ける事ができる?
難関は山ほどある。我が身も私財も総てなげうって、無私の心で宿と宿の未来を
救った人たちの物語だ。
中根東里
貧しい家に生まれたが独学で仏学、儒学に通じるようになる。それでも極貧生活
は代わらない。仕官する気がまるでないのだ。
それでも名声は伝わり、荻生徂徠に師事し、中国語に通暁し万巻の書を読むが、
生き方の意見が合わず、その元を離れる。世人に尊敬されながらも極貧を貫いて
死ぬ。
大田垣蓮月
伊賀上野家老、藤堂良聖の庶子として生まれた。
絶世の美女にして、武道の達人であった。しかし不幸な結婚を繰り返し、結局は
尼となって京都の粟田口あたりに隠棲する。
己に厳しいが、他人に優しい無私の生活を送る。
歌を詠み、焼き物を造って暮らすその焼き物が大評判となるも一切利を求めな
かったが、世の文人、名士に慕われた。
後半生、少年、青年時代の富岡鉄斎と暮らし、彼が世に出るのを助けた。
皆、見事な生き様だ。こういう無私の心が日本人の心のありようの原型だったの
だと思う。忘れてしまってはならないのだ。

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北方謙三、「史記(武帝紀一)」
列伝の部分はところどころ読んだ事がある。秦の始皇帝暗殺などに出てくる話
だ。いろいろ面白い話がいっぱいある。本紀の方も読みたいと思っていたが、
なかなか機会がない。すると、水滸伝で中国の歴史ものを読みやすく再構成し
てくれた楽しく読ませてくれた北方謙三の本が出ていると聞いた。
匈奴との戦い。張 騫の話など西域歴史モノが好きな私には丁度いい。

hon130913-2

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