最近読んだ本、「2666」

  • 2013年8月29日
  • 6人
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ロベルト・ボラーニョ、「2666」
えらい大変な本やった。何がって読むのが。880ページ、しかも2段組み。
見た目、広辞苑を読んでるみたいな感じやんか。中身も物凄く長い。
図書館で借りた本で読書すると言うのが私のやり方なんやけど、図書館の場合、
2週間以内の読んで返さんとあかん。延長はできるけど、後に予約した人がいて
ると延長できへん。よっぽど本が面白ろない場合を除いて、大抵の場合はそん
なのに関係なく読み終わる。しかしこれは必死やった。雨の日のビアガーデン
の生ビールみたい。読んでも読んでも減らへん。それでもなんとか読み終えた。
長い話だ。しかも難しい。しかも二転三転、四転五転、舞台も登場人物もめま
ぐるしい。しかも面白い。あまりの長さに疲れ果ててるとすぐに何がなんやら
わからんようになる。気力を振るって読まないといけない。
出だしは4人のドイツ文学の研究者の物語から始まる。
ドイツの謎の作家アルチンボルディを研究するフランスとイギリスとスペイン
とイタリアの学者だ。3人の男と1人の女。いったいアルチンボルディとはどう
いう人物だ。どこで生まれて何をしてきた。一切が謎だ。作品しかわからない。
まだ存命の出版社の社主の妻を訪ねるが、わけありげでありながら何もわから
ない。そのうち、3人の男のそれぞれと1人の女との恋が始まる。これだけでも
十分面白い。
さて、そのアルチンボルディを見たと言う人が現れた。アマルフィターノと言
う人だ。しかもメキシコのサンタテレサという街だ。
舞台はメキシコに移る。
メキシコではボクシングの試合の取材をする記者。
次から次へと起こる若い女性の殺人事件。
犯人は刑務所に? しかし、その後も事件は続く。
それらに関連して信じられへんくらい沢山の人が登場してくる。そして、それ
らの人がいつの間にかそれぞれに関連して話が続いていく。
サンタテレサのマキラドーラで働く女達。
精神科の女院長。元FBI捜査官。
そこから舞台は第2次大戦のポーランドへ。
将軍と男爵令嬢。
そして再びアルチンボルディ。
結局は彼の謎解きであったのか?
最後に又舞台はサンタテレサに。
いやあ。すごい面白い。
是非ご一読を!
しかし、しんどいよ!

hon130829

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ありがとうございました。