犬山城を出て、犬山の町を散歩した。
よく整備された古鎮の趣がある。
中国の古鎮はさんざん巡って来たが、日本にも好いところがあるのだ。
時間がゆっくり流れている。
歩いていると、「からくり人形館」というところがあった。
「ああ、この飛騨とか岐阜とかこのあたりが、『からくり人形』の発祥の地なのか」
と思った。からくり人形は大好きだ。
こういう技術を忘れてはいけないと思う。
今は何でもCPUを組み込んで電子制御でものを動かしてしまうけれど、それはそれで
便利でコストが安くなる反面、人間の頭の働きや、「工夫する心」、「遊びの精神」
などなど、大事なものを失っていく原因にもなっていると思う。
昔、「遊べる力学」という本を読んだ事がある。
縁日のおもちゃとか仕掛け人形とか、簡単な仕組みでありながら面白い動きをする
おもちゃを選んで、その仕組みを理論的に解説した本だった。
こういう事に、子供も大人も興味を持ちつづけて、「遊びの心」をなくさないように
したいものだ。
老師達は中国人、我々は日本人。
もともとからくりは中国からきたものだ。中国人の老師達も興味津津のようだ。
向いの建物は犬山祭りの山車が展示されている。
犬山祭りでは、山車の上でからくり人形が様々な演技を披露するのだそうだ。
「すごいなあ」、「こんなのみたいなあ」と驚いた次第だ。
犬山のからくり人形
- 2009年6月14日
- 近畿地方
- 2人
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沖縄の壺屋焼