とは言うものの、実は菜の花もまだまだ残っている。
車窓に溢れてというほどではないだけだ。
「あった。あった」と大騒ぎするほどでもないんやけど、節操のないわしらは
わーわー言うている。段々お客が増えてきたのでそろそろ自粛しないといけな
い。この列車の旅は大体2時間半ほどだ。真ん中あたりにある池上という所付近
が多分菜の花の一番綺麗なあたりだろうと聞いていた。
さすがにそのあたりを通ると田圃は黄色、黄色だ。
最初はこのあたりで一旦下車して黄金の菜の花に囲まれてのんびりするつもり
だったが残念ながらチケットがとれなかったのだ。台湾で列車の予約を自由自
在にするためにはまだまだ修行をつまないといけない。
見てると池上の駅に欧米人の若いカップルがいた。多分ここで一泊していたの
だろう。旅館あるいは民宿があるのであればこういうところに是非とも泊まっ
てみたい。娯楽は何もなくても日がな南国の空気をゆるゆると呼吸してるだけ
って言うのもええんじゃないかと思う。
この若者達はきっと良い時間をすごせたんやろうなあ。
わしらは降りることができへんから列車は先に進む。
楽しい時間もあっと言うまに過ぎてしまって、もう列車は花蓮に着いてしまっ
た。
花蓮は大きな駅だが、ここも旧駅、旧市街みたいになっているようで駅前が即
市街地になっているわけではない。
ちょっと駅前の観光案内所で聞いてみよう。
今回は時間がないので有名な太魯閣(タロコ)渓谷などには行けない。市内に
入って雰囲気をちらっと感じて帰るくらいのことしかできないのだ。
そういう風に案内所で言うと、とりあえずバスに乗って中心部辺りまで行って
公園に行くなり市内散策をするなりしたらどうだと言う。
それももっともだ。
親切丁寧な人たち。中国語は勿論、英語も大丈夫。あてにできる。
それでは、とりあえずバスに乗ってみよう。
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