最近読んだ本、「路」、「複雑系の世界」

  • 2013年3月24日
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吉田修一、「路(ルー)」
そういえば吉田修一の本をこないだも読んだ。好きで追っかけている訳ではな
い。たまたまこういう順番になっただけだ。今は殆どの本は図書館で借りて読
んでいる。ネットで検索してポチンをクリックするだけで予約できるからアマ
ゾンで買うのと手間は変わらない。違いと言うのは人気の本だったら順番待ち
になると言う事だ。まあそれも世の中に読む本がないわけではないんで気楽に
順番を待てばしまいなんやけどその順番具合でこんなふうに同じ作者が続くと
か同時とかになってしまう時がある。レストランで料理が来るのが遅いんで、
次々に注文したらメインの品がいっぺんに来たようなものだ。
時には食べきれへん。
それでこの本、前の「大洋は動かない」はあんまり好きではなかったけど、こ
れは非常に面白かった。題がルーと中国語というのが気になったので読むこと
にしたんやけどやっぱり台湾が舞台であった。
台湾に新幹線を引く話だ。
日本の新幹線が採用されたというのは知ってたが、その時の苦労話が主題にな
っている。
ついこないだ台湾ほぼ一周の鉄道の旅をしたばかりだ。勿論新幹線も乗った。
あの新幹線がこんな経緯でできたいったんかと思い切り感情移入してしまう。
台北やら台中やら台南やらいろいろと目に浮かぶ世界ばかりだ。
実に楽しい。
食べ物もあああれかと一緒に食っているみたいだ。
それに台湾統治時代にそこに暮らした日本人、台湾人の複雑な想いが絡み合う。
いろいろあったけど根底には二つの国の人たちのやさしさがあるように思う。
いい関係がずっと根底にあるのだとしたら大事にしていかないといけない。

メラニー・ミッチェル、「複雑系の世界」
こういう本が好きで昔は沢山読んでいた。
最近こんなんあんまりよんでないなあと思って読んでみたけど、内容的にあん
まり変わってない。もうこういう世界はどっか別のとこへ行ってしもたんかな
あ。それでも人間の営みや世の中のありよう、政治の世界、経済の世界、何か
モノを考えたりするときこういう考え方をベースにしてものごとを見てみたい
という気持ちは変わっていない。
さてカオスの淵から何が生まれるか。

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