岡山遊、閑谷学校へ-1

最近、ちょっと事情があって岡山に行く機会が増えた。
せっかく行くんやからどっかええとこあったら行って見たいと思う。
そんなら前に一度来たことがあるが、名物の紅葉がわずかに時期尚早やったん
で、も一回行って見ようと考えた。
折角岡山市まで行ったけど、用事をすませたら、備前方面へまた1時間ほど戻る
事になるがそれは別に問題ではない。
場所はよう覚えてへんからナビをセットして行く。何の問題もなくするりと着
いた。
それでは行ってみよう。
前に来たことあるのは間違いないが、門前にある楷の木と木造建築を漠然と覚
えていただけで殆ど記憶は飛んでしまっていた。歳はとりたくないものだ。と
言うか、何べん来ても新鮮やからそれもええとしよう。

手前の紅葉の並木は後で見ることにしてまずは楷の木のある聖廟前へと急ぐ。
あれれ?何もない。
聞いたらもう紅葉の時期は終わって、葉が散ってしまったあとなのだそうだ。
前に来た時は早すぎたし、今回は遅すぎた。ちゃんと調べて来んとこういう目
にばかり合うのだ。

それにしてもこの感じ、どっかで見たことがあるような気がする。中国の泰山
に行った時、曲阜という孔子廟の総元締めみたいなところに行った事が有るけ
どその時の雰囲気に似てるのだ。
こんなやつ。

孔子廟としての規模はとうぜんながら違う。

こっちは学校やから。
しかし、中国でも昔から学校には孔子廟がつきものやった。
論語や四書五経を教えるんやから同じ考えでやったんやろね。

聖廟(孔子廟)のとなりには大きな木造の講堂がある。

外観も立派だが、中もすごい。

優秀な人材を育てようという藩主の意気込みが伝わってくる。
建物を見てて気がついたのは全部の建物の瓦が普通と違うと言うことだ。
どう違うかと言うと、色が違う。さすが備前の国、瓦まで備前焼きのようなの
だ。と言うか閑谷と書いてあったけどまあ似たようなもんなんやろ。そういう
色をしてるのだ。

この閑谷学校は斜面をうまく利用して作られている。背後に山を背負って、中
腹に主要な建物をならべ、下にいくと田圃のようなものを配し、池もある。
多分風水の考えを元に設計したのではないかと思われる。
そして、山林からの山火事を防ぐためか、防火用の石造りに壁が珍しい。
石組みをした後、上部をまるく削りだしたような形だ。
えらく精巧にできている。

何故かはわからんけど雰囲気がある。


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