映画、「スケッチ・オブ・ミャーク」を見た

日本には根底となる3種類のDNAを持つ民族が共生していると何かの本で読んだ
事がある。一つは中国長江からやってきた農耕民族のDNA。一つは北のほうから
やってきた狩猟民族のアイヌ系のDNA。もう一つは、南の方からやってきた海洋
民族の沖縄系のDNAだそうだ。今の地理学的に同じように分布しているという訳
ではなさそうで、それぞれの地域で共生しているのだ。
ほんならわしはどんなんなんやろ。和歌山の生まれやから、もしかしたら海洋
民族のDNAが入っているんかもしれん。
映画は紀州、熊野の霊場から始まる。監督がここで沖縄に行ってみようと思っ
たのは何か両方の空間に通じるものがあるのかもしれない。
なんだかんだと屁理屈をこねているのは此の映画を見ながら如何に自然に心惹
かれたかという事を言いたいだけなのだ。
宮古諸島には沖縄民謡とはまた違った唄が古くから伝えられているのだそうだ。
それは神にささげる唄なのだ。
多くの歌は哀しみから生まれると思う。
世の中は哀しみと不条理に満ちている。
ここの島々の人たちも苦しい歴史を背負っている。
しかし、哀しみから生まれた唄が重くて暗い唄であるとは限らない。
静かに神と唄を通して心を通わせる行いから安らぎを得ているかのようだ。
しずかで穏やかで、全てがゆるされている気がするのだ。
明るい太陽とゆるやかな風が吹いている。
そして神と共に踊れば、心からわきあがる喜びが生まれるだろう。
大人も子供もおじいちゃんもおばあちゃんも唄い踊るすがたはかっこいい。
これもまたブルースやね。
口伝えだけでしか残るすべのないこう言う唄が消えてしまってほしくないと思
う。
海の民の智慧がくたびれはてた日本を救ってくれるかもしれん。
ミャークに行ってみたくなった。

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ありがとうございました。