黄金の棚田に浸ってスケッチをしているうちに随分時間がたってしまった。その
間にこのあたりの地図を役所から貰ってきた友人が棚田を下りきって向こう側の
山にのぼったら絶景ポイントがあるって書いたあるでと言う。
山の上から棚田が一望できるんやったらえらいええ景色やろう。そら行ってみな
あかん。
ちょっと妖しい入り口やけど大丈夫やろ。
道があるようでないような、険しいようで大した事無いような微妙な道だが蜘蛛
の巣が多い。と言うことはあんまり人が来てへんのやわ。畑でおばちゃんが言う
てたようにマムシなんか出てきたらこわいなあとおもいつつびびりながら上る。
木の枝持って歩いたらちょっとは用心になるやろか。藪の中、林の中でさっぱり
下が見えへん。それでも頑張ってるとやっと出た。
確かに棚田は見えるけどえらい足場が悪い。斜面ばかりで平地がなくて、ゆっく
り腰掛ける場所なんかもちろんない。ほんまにここなんやろかと疑問が湧く。
絶景ポイントはもう一個あってそっちの方が景色はええらしいと言う。
それで又ちょっと戻ってから先に進む。
こんどは遠い。なかなか行き着かへん。道間違うたんかなと思う頃やっと着いた。
確かにこっちの方が見晴らしがいいし、場所も広い。座る場所もある。
しかし、ようみたら関電の鉄塔が建っている。そう言やさっきのとこも鉄塔があ
った。絶景ポイント言うのは関電の鉄塔の保守道路を利用してんのちゃうんやろ
か。それで案内板も何もないんやわ。
しかし、それはそれでいいのだ。
あるもので利用できればそれにこしたことはない。
あくせく登ったんで腹が減った。時間はかなり早いけど昼飯に持ってきた弁当を
食ってしまおう。早弁というやつだ。こんなん今は死語なんかなあ。それでも腹
減ったからしょうがない。昼になったら蕎麦を食いにいけばいいと、来る道すが
らバスの中からしっかり蕎麦屋があるのを確かめた時に決めていたのだ。
お腹が落ち着いて元気がでたのでスケッチをしよう。
帰りは下りやし、通った後やから蜘蛛の巣もない。
トンボもいてるやんか。
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