映画、「ルート・アイリッシュ」に行った

急に暖かくなって、急に桜がいきなり満開になってきた。
「さあ、春がきたで」と催促されてるようだ。それに天気ももひとつよくない。
他にも焦る用がたくさんあって、映画館についたら汗かいてた。
微妙に入っているような入ってないような中途半端な人の入りなのに場内は結構やかまし
かったが、映画が始まって、いきなり画面に釘付けされて周りの事は忘れてしまった。

すごい映画だ。
イラク戦争に行っていたフランキーが死んだ。事故だと言う。
友人のファーガスは信じられない。
何かがおかしい。
軍人ではなく傭兵だ。それも、民営化された紛争処理会社だ。
世の中ついにこんな事態になってしまっているのかと心底恐ろしくなった。
傭兵の話はよく聞くが、ここまでいっているのか?
前にジャック・アタリの本を読んでいた時、これから、軍や警察や、役所などがどんどん
民営化されていくだろう。そしてその事が人々をどんなふうに管理して行くのかという
ような事を描いていた。だんだんそんな事が現実になってきているのだ。
映画や小説や空想の世界で、昔はエエモノに対するワルモノは簡単でわかりやすかった。
カウボオイにはインディアンがいたし、007にはソ連があった。
今はそんなものでは満足できなくて、あの手この手で様々なワルモノが登場する。
しかし、現実にワルモノとわからなくてもっと恐ろしくて惨いものが実は身近に一杯
いるのかもしれない。

「警察に行こう」、「ネットにあげよう」とレイチェル達は言うがファーガスは
あくまでも戦おうとする。強くてかっこいい男は自分の闇から逃げられない。

フランキーは何故殺された。
あの残虐な映像は何なのだ。
本当に悪いのは誰だ?

eiga120410

アクションのあいまに考えた。
競争原理、民営化、というような言葉だけが正義であるかのように世の中を走って
いてええんやろか?確かにぬるま湯仕事、ゆるゆる経営は絶対にあかんのやけど、
単純に競争原理、民営化みたいな図式をわーわー言ってるうちに実は身近にこんな
恐ろしい事すら呼びよせる構図をつくってしまってるんちゃうやろか?
ええもんだけになるようチェックする。コントロールする。そんなん絶対できへんやろなあ。
恐ろしい。
私は競争原理が人類進化の基本だとは思わない。

一般市民の武器はいまやネットなのだ。使いようによってはすごい武器になる。
ファーガスもネットで戦わんとあかんかったのだ。

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ありがとうございました。