村山俊夫、「アン・ソンギ・韓国「国民俳優の肖像」・」
「この本はほんまにすごいわ」
たしか友達がFacebookでこのようなことを書いてたので、それなら私も読んで見ようと思った。
確かにすごい。
友達は映画に詳しく、韓国映画には特に詳しいから、その人の、「すごい」と映画には詳しく
なく、韓国にもうとく、まして俳優さんの名前などほとんど知らない私の「すごい」とは
全く意味が違うと思うが、とにかくすごかった。
1人の俳優、あるいは1人の人間の生きざまをおいかけ、どんな苦難にあってもぶれないで
生きることをつらぬこうとするその姿がこの本の中から見事に立ち上がってくる。
それと、アン・ソンギの物語りを読んでいるようで実は韓国の戦後の歴史の激動をそのまま
読んでいるような気がした。
日本でも戦後の苦しい時代、厳しい歴史があったけど、韓国はそれ以上だったかもしれない。
軍事政権に苦しんだ長い時代があったからだ。隣の国の事とは言え恥ずかしながらあまり
認識できていなかった。ニュースや新聞で単発的な情報を得てもつながってなかったのだ。
そんな中で映画の力、文の力、文化の力を信じて戦ってきた人達がいる。
こういう人。
「・・悲劇の時代を誠実に生きようとした一人の人間像を淡々とぶれることなく演じきった・・」
やっぱり映画っていいね。
元気をもらえる。勇気をもらえる。
こういう力あるものがなくなって行かないよう願いたい。
韓国映画も頑張って見なくては。
宮城谷昌光、「湖底の城 二」
中国の春秋戦国時代の話だ。
舞台は、今の河南省や湖南省、浙江省、江蘇省あたりになるのだろうか。
長江をめぐる昔から栄えてきた土地だ。
その頃活躍した英雄、伍子胥の物語り。
まだまだ、真価を発揮していない。
楚の国の王に仕えていた父、伍奢があぶない。とうとう兄、伍尚まで捕えられた。
伍子胥は二人をとりかえそうと楚の王都に乗りこむ。
強欲な費無極の悪計が勝つのか、伍子胥が無事とりかえすのか。
昔ながらの英雄伝。
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ありがとうございました。