出発は少し遅れたが、殆ど定刻通りに白川郷に着いた。バスはこのまま高山迄直行するが
ここで一旦休憩するというので下りない客も含めてぞろぞろと降りる。
室内は暑いほどだったので脱いでいたコートやダウンジャケットを着ながら下りるから
人数は多くないが時間がかかる。
外は寒い。靴がずぶっと雪にはまる。金沢で先にスパッツを靴に巻きつけておいたのが
正解だった。
一旦バスターミナルにぞろぞろと入る人達の後ろからついていって、様子を探る。
ここから五箇山まで往復できそうだ。
バスの時間などを確かめておかないといけない。
さて、それでは民宿に向かおう。
バスターミナルの前に川が流れていて、その向こうに集落があるようだ。
間に吊り橋がある。
「ええ景色やなあ」と思う。
粉雪が舞う中、半分雪で埋まった川と向こう岸に合掌造りの民家がならんで、森があって
その向こうから雪の山が下りてきている。目の前の吊り橋を渡って向こうに行くのだ。
「画になるやん」今回は雪山スケッチに来たんやから、スケッチもせなあかんし、景色を
目に刻んでおかんとあかんのや。
「さすがに中国人の観光客はおらへんなあ」、「寒いの嫌いなんとちゃう」
勝手な事をいいながら渡る。最近はどこに行っても中国の人がいる。
「吊り橋ゆらす人おらへんで」、中国はよく行くから親近感があるが、吊り橋を渡る時
必ず橋を揺らして喜んでいる人がいるのは、かなわんといつも思う。
それもゆっさゆっさ得意げに揺さぶるのだ。
「あんたの勇気あんのはわかったからもうやめてよ」と言いたくなる。
渡り終わって向こう岸を歩いていたら、写真を撮りあっている人達の声が、
「やっぱり中国語や」、「いるいる」
わたしらも中国に行くから、中国の人もどんどん来て下さい。
川と並行に国道が走っていて、道沿いに、お土産屋さんや喫茶店やご飯屋さんがならんで
いて雪国の街道となっている。
その街道の向こうから山との間が村落でかなりひろい雪原の中にある。
「このまま真っ直ぐ渡ったら、民宿やで」、すぐそこだ。
先に荷物を置いて、散歩しよう。
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ありがとうございました。