昔は玄米なんか大嫌いだった。
子供の頃、母親が家族の体の事を思って玄米食を始めた事があった。そのままでは
食べにくいだろうと圧力釜まで買って手をかけて食事を作ってくれたのだ。
でも白米ばかり食べてた口は、「こんなんまずいわ、欲しないわ」と大顰蹙を
あびせていた。おやじはだまってたが他の兄弟もいやがった。
結果的にどんどんデブになってしまった。
あれから何十年もたって、時々レストランで、麦めしとか雑穀米とか玄米という
食事が出る事がある。ヘルシーという謳い文句につられて食べてしまう事が多いが
なかなか味も良い。
がつがつ食っていた時期とはちがってモノの味もじっくり味わえるようになって
きたのだ。
それに最近、甲野善紀と言う人の古武道の体の使い方などに興味を持っている話を
した事があるが、そんな話のなかに食事も玄米中心の質素なものがいいというような
話もあったように思うし、甲野さんの本の中にでてきた肥田春充と言う人の
「肥田式強健術」というのも大いに気になった。丹田を鍛えぬく事でとうとう仙人の
ような体を創った人だ。肥田さんは人間の自然治癒力というのを一生懸命となえて
おられる。水と玄米さえあれば薬なんかいらないというのだ。
自分のからだの修復力がうまくはたらくようにしてやれば薬なんかはかえって邪魔だと
言うのだ。そこまで信じるかどうかは別にして、
単純に「玄米食べたら体にええんやろなあ」と考えた。
それで、我が家でも玄米食を始めたのだ。
圧力釜で丁寧になんてことは面倒だからしない。
電気釜に玄米食モードもない。
「まあ水多めで炊いたらええんちゃうん」程度の炊き方だ。
なかなかうまい。
めっちゃ美味しいという程ではないが、ゆっくり噛んだらじわっと味がでる。
玄米そのものはカロリーが低いという訳ではないが、ゆっくり噛んで食べると
少量でかなりお腹が膨れる。
そういうことで量が少なくなるのだ。
それに食事のペースもつられてゆっくりになるからそれも効果がある。
しかし、子供達には不評だ。
「わしが子供の時もいややったもんなあ」無理もないと思う。
いやなおやじやと思てるやろなあ。
いつまで続くかわからんけどしばらくやってみよう。
玄米を食べ始めたら白米は物足りないと思うようになった。
そう言えば中国の人が玄米食べてるの見た事ないなあ。
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