最近読んだ本、「ロスト・シンボル」

  • 2011年11月11日
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ダン・ブラウン、「ロスト・シンボル」上、下
「ダ・ヴィンチコード」を最初に読んだ時は非常に新鮮で面白かった。
フリーメイソンやキリスト教誕生時の裏側の話など今迄あまり聞いた事のない世界が
登場して、舞台はルーブル美術館、レオナルド・ダヴィンチの名画の前で死んでいる
男の謎を追ってラングドン教授が大活躍するスピード感にあふれた作品だった。
その後、同じ流れを追って再び事件が起きて、「天使と悪魔」の大活劇が始まった。
これもローマ法王選出のセレモニー、コンクラーベが舞台であったが、同じ様な頃に
実際のコンクラーベもあってよけいに興味深かった。その間に出た「デセプション・ポイント」は
かなり別の世界になったが、この「ロスト・シンボル」は又ラングドンシリーズだ。
それで又軽く楽しませてもらおうと楽しみに読んだ。
確かに面白い。
全身悪霊の塊のような男が出て来る。
こいつが又賢い。
体全体に悪魔パワーを満載したシンボリックな刺青をしている。後は頭のてっぺんに謎を解いた
刺青を入れれば完成だ。
舞台はアメリカ合衆国国会議事堂。
CIA迄登場だ。
さてその謎は解けるのか?
ソロモンは生きているのか?
キャサリンはどうなる?
確かに話は面白い。ありえない話がどんどんあり得るように思えてくる。
こういうストーリーの作り方は抜群だと思う。
しかし、フリーメイソン話も少し鼻についてきた。
あり得ない話のあり得ない度の嘘っぽさが目立つようになってきた。
読者はわがままで贅沢なんや。
もうちょっと頑張ってほしかった。

hon111110-1

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