亀山郁夫、「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」
亀山郁夫の翻訳で「カラマーゾフの兄弟」を読んだ話をした。
その解説で、亀山郁夫は、「この物語りにはきっと続編がある」と言っている。
そう言われてみると、この本は伏線だらけのように思えて来るし、終わり方も完結風ではない。
シベリアで服役するドミートリーは結局どうなるのだろう。脱走するとかも言うてたやん。
アリューシャは、「おりこうさん」だけで終わるの?何か物足らない。
足の悪い女の子に翻弄されてたけど、その子はきっとイワンに夢中になってしまうのだ。
そして・・・?
あの子供達。あのままだと不自然すぎる。
何か事をおこすはずだ。
第一、作者がこれは二つの物語りのうちの一つだと書いているではないか。
それで、亀山郁夫が、もし続編が書かれたとしたらどういう話になるだろうかと言う事を
想像したのがこの本なのだ。
「面白い」、詳しく多方面から研究しているし、中身の読みとりも鋭いから、
「あんるほど」という展開が頷ける。
「父殺し・・・」は「皇帝殺し・・・」に発展するのか?
アリューシャと子供達が続編の主人公なのか?
続編が本当にあって欲しい。
読みたい。
柿崎一郎、「東南アジアを学ぼう『メコン圏』入門 」
中国や東南アジアが大好きでよく旅行に行く。
だから東南アジアの事をもうちょっと勉強してみようと思い、この本を読んだ。
中国、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー、どの国も興味がある。
どの国も奥の方で繋がっているのだ。メコン河やその支流をとおして人とモノと文化の行き来が
古来からあるのだ。
それは何故なのか?どういう背景があるのか?
国境はたまたま分けられた結果だけなのか?
日本も大いに貢献した時期もあったようなのだ。
そして、近年、このメコン圏を貫通する鉄道網、道路網が急速に整備されていっているのだそうだ。
こういう動きがこのメコン圏の国々をどう変えていくのか?
文化や暮らしがどう変わって行くのか大いに興味がある。
こういう実態を著者は、実際に列車に乗り、バスに乗りして肌に触れながら探っていっているのだ。
これは旅行記を読むように面白い本なのだ。
中国、ベトナム、タイ、カンボジアは行ったことがある。但し、ピンポイントに過ぎない。
メコン文化圏で話題になっているところも少しは経験している。
ベトナム、ホーチミンのメコン河口のあたりや、中国の奥地、雲南のあたり、ハノイの奥、サパの
あたりなどだ。しかし、タイ、ラオス、ミャンマーの国境が入り組んだあたりには全く行っていない。
やっぱり是非、どうしても、絶対行って見たいという気持ちになってきた。
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ありがとうございました。