池宮彰一郎、「平家、上、中、下」
今年の夏に、「しまなみ海道」に行った話をしたと思う。
その時、呉の安浦というところに行った。友人の故郷でもある。
そこで、来年の大河ドラマは「平家物語」やでと教えてもらった。
安浦あたりも何かの関係があるらしく、撮影の舞台になる可能性があると言う。
そう言えば、しまなみ海道、愛媛の今治から来島大橋に渡ると村上水軍に因んだ
記念館があった。それから伯方島、大三島、生口橋と渡っていった道筋は
昔の水軍や源平の戦いにつながるものが多かったのだった。
その後は、安芸の宮島にもいった。特に意識していたわけではないが奇しくも
平家の跡をたどっていたのかもしれない。
そんな事があって、平家に関する小説をも一回読んで見ようと言う気になったのだ。
かなり昔、日経新聞に連載されていた池宮彰一郎著、「平家」というのをずっと
読んでいて面白かったという記憶はあるが中味はもうすっかり忘れていた。
それで読み返す事にしたのだ。
最近興味を持って読んだ、西行の話や道元の話、実朝の話、前から興味ある後鳥羽上皇
の話、藤原定家の話、等々、みんなもつれ合って関係する時代の話だ。
それに悪の権化の烙印を押されてしまっている平清盛を別の観点から見直すのも新鮮だ。
からみあった話をいろいろ楽しんでいるとこのあたりの時代の空気が何となく感じられて
楽しいのだ。
この本で言われるほど時代を透徹した優れた政治家にして策謀家であったかどうかは
わからんけど、悪モンをええモンと見直して考えなおしてみると見えなかったものも見えて
くることがあるかもしれない。
歴史の決めつけに惑わされんようにしないといけない。
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ありがとうございました。