奈良遊、法隆寺と時空の旅(夏季大学)ー5

今日は第3日目、朝早くから奈良に通うのはちょっと疲れてきたが、午前中頑張れば
午後は自由見学だ。にわか雨が心配だがすぐ止むだろう。

第6講 日本の古代壁画 -古墳壁画を中心にー
元奈良博物館長の話
高松塚古墳発掘の話だ。講師も楽しんでいるが聞いているほうも実に楽しい。
実際の壁画はどんな風にして発見されてどんな状態だったのか。
大きさはどうだ? 何が描かれているのか?
それは何故なのか?
キトラ古墳と比べて読み解いていく。
中国伝来の東西南北を現す4神、星宿の模様。
それに加えて初めて画が入った。その当時の人々の男や女の行動や服装が描かれている。
当時の衣冠の制度とそれに規定された色遣いに照らして見るともっと蘇ってくるものがある。
しかも、高松塚の壁画の画の技術はキトラが作られた時代に比べつとかなりの熟練の跡
があるという。
「ほら、この顎の線がこんな風に3つに分かれて描かれているんですよ」
「なるほど、そういえばそうやなあ」
わくわくするではないか。
そしたら、この高松塚に祀られた主は一体誰なのか?
講師はきっと確信をもっているはずだ。しかし、何かとさしさわりがあるのだろう。
言わないのだ。
スライドを交えての熱演は大幅に時間を延長してしまった。
しかし、聞いている方は全く退屈しないし、むしろ、延長は歓迎だ、次の講演がなくなって
しまってもいいくらいだ。

第7講 聖徳太子の信仰
聖徳宗管長、法隆寺住職の話
日本書紀その他の文献から聖徳太子の記述を拾い出して、その意味を解説することで、
聖徳太子の業績や人物像を浮かび上がらせようというような話であった。
記述はいろいろ重複しているので似たような話が何度も現れる。
理解力の鈍い私にはなかなか難解な話であった。

もうちょっと我慢すれば昼飯だ。
講師の方、ごめんなさい。

それで昼飯はいつもの精進弁当。
若芽御飯、漬物
豆腐ステーキのきのこあんかけ、ひじきの炒り煮とがんも
さつまいもの天麩羅、枝豆の掻揚げ、葛餅、フルーツ
蕗の白酢ゴマ和え

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今日はちょっと出来がわるかったなあ。

午後は自由見学でリボンをつけていれば何処にでも入れるそうだ。
それと、中宮寺、法起寺の無料参観券をくれていて、この期間だけ見せてくれるものがある
そうだ。
という事で、中宮寺に入ったが、置いてるのは複製やんか。
では、法起寺に行こう。
法隆寺、法起寺で世界遺産になっているはずだ。

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成る程、昨日の講義の通り、法隆寺の五重塔の2、4層を抜いた形の三重塔だ。
これも姿がいい。
やっぱり中国大同の木塔より大分ええで。

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ありがとうございました。