最近読んだ本、「罪と罰 1、2、3」

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ドストエフスキー作、亀山郁夫訳、「罪と罰 1、2、3」
ドストエフスキーというと世界文学全集みたいなのを思いつく。
子供の頃に、「こんなん一杯読んで勉強するんやで」という具合に読まされたか、好きで読んだか
こういう本は沢山読んだ。
そんな中で、特にドストエフスキーなんかは難解で、「ようわからんけど為になるんやろ」、
「いつか人生で役にたつはずや」とかなんとか思って読んでいた記憶がある。
しかし、亀山郁夫という人のドストエフスキーの翻訳は面白い、ドストエフスキーを読んで、
目から鱗がおちるようだという話を聞いて、「カラマゾフの兄弟」を読んだ。全くその通りだった。
痛快無比、手に汗にぎる殺人ミステリーのような話が展開されるではないか。
どんどんスピードがあがって一気に読んでしまった。
それなら、きっと「罪と罰」も面白いだろうと思って読んだのだ。
そのとおり。
実に面白い。
元々、発表当時は、ロシアで雑誌かなんかに連載されたのだそうだ。
それが、実の面白いので皆先を争って買うし、次がでるのを今か今かと待ちかねるような人気の本だった
のだそうだ。
そういう話だから面白くないはずがない。
「殺人」は最初から起こる。
犯人は分かっている。主人公だ。
動機も分かっている。世の中に害をもたらすだけのヤツが死んで、世の中の役に立つ優越者を生かせるなら
殺しても当然と考えたからだ。
しかし、完全犯罪のつもりが追いつめられていく。
そして、実に興味深い魅力的なワキ役達が続々と登場する。
マルメラードフはどうだ。
下っ端役人が酒で身を持ち崩して落ちるだけ落ちぶれて、最後は娘を売春婦におとしめてしまうようなヤツだ。
それでもその娘は天使のようだ。
この人たちが住んでいる下宿屋のおばちゃんもユニークだ。
怪人、スヴィドーリガイロワはどうだ。
いやらしいが魅力的だ。
気に行った女がいると、じわじわと恩を売って、いかにも親切ごかしく、知らないうちに、恩と金で身動き
できなくしていって、最後に時分のモノにするのだ。
一見魅力がありそうで小汚い精神なのだ。
こんな、金があってインテリで性格の悪いヤツ、どっかにいそうではないか。我らの知り合いに。
間抜けのルージン、親愛なるラズミーヒン、賢いポルフィーリィ・・・
いやいや実に楽しい。
そして、やっぱり為になる。
世界文学全集にふさわしいのだ。
翻訳の力ってすごいなあ。
1、2、3と全巻一気に読みましょう。

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