かなり前の話だが、友人と一杯やることになった。
場所は泉佐野だ。友人の仕事の関係上そこが便利だったのだ。
「あんなとこに店あったかなあ?」
それで、食べログなどいろいろ調べて見た。
貝塚か和泉大津はどうやろ?
泉佐野漁港のあたり、夜でもやってる店があるらしい。
そのうち、本格四川料理の店があるらしい事がわかった。
「これはええやん」と思った。
友人と私は、中国でのつながりの縁が深い。
昔はよく出張で一緒に行って、いろいろしんどいことも沢山あって、共通の想い出が
山のようにある。
そういう時は殆ど辛い四川料理を食いながらだった。
仕事が終わって、辛いもんを食べて、時にはカラオケなんかに行って、そのあと
飲み直しで又辛いもん食べて、そのあとマッサージ行って、又、辛いもん食べて寝る。
そんな事も楽しい思い出だ。
そういう話をしながら、辛いもんを食べて酒をのんだらおいしいやろうと思ったわけだ。
それにしても泉佐野とは遠い。
駅をおりて、海側と反対、東の方、国道までかなり歩く、国道に出たら、道に沿って
北に50mほど行くと左側に看板がある。
国道から少し入ったところに店があるのだ。
店に入るとすぐに、中国で嗅いだあの辛ーーーーい香りがしている。おいしい香りだ。
客は一組だけ。先客が注文をいろいろ悩んでられるあいだに、
「麻婆豆腐」、
「水煮魚」、
「辣子鶏」
を先に頼んでしまった。
中国でちょっとイケそうなB級四川料理の店を見つけると、まずこれを頼むことに決めてるのだ。
同じものを食べ続けていると味の違いがわかるからだ。
「一番辛いやつで!!!」
店主がにやっと笑った。
こんなメニューが食べられるなんて信じられない。本格B級四川料理だ。
メニューだけでも感動するが、味もいい。唐辛子の辛さだけでなく、花椒の痺れも
充分ある。麻辣の魔性の味だ。
昔話をしながらわいわいと喋っていたら、店主が話しかけてきた。
「私は中国に居た頃、海部首相が来て、通訳したんですよ・・・」
「その頃私も中国にいたんですよ・・・」
友人は中国駐在経験者だ。それで又話が盛り上がった。
別席のお客さんも中国に行ってビジネスをやっているそうだ。
かなあり盛り上がって来たと見て、店主が二胡を披露してくれた。
日本の曲を引いて中々上手い。そのはずだ。二胡の先生をしているのだそうだ。
更に調子にのって、「白酒」飲まないかと勧められた。
「四川省の白酒はおいしいんやで」
なるほどおいしい。
「この酒知ってる」成都に旅行に行った時に買って帰ったことがあるやつだ。
「瀘州老窖特曲」というやつだ。度数は52度。きりっとして甘みがある。
辛いものに十分満足して、中国話に十分満足して、
大いに飲み過ぎて帰った一日であった。
店名、「蘭梅」
ジャンル、四川料理(中国料理)
住所 泉佐野市上町1-8‐26
電話 072-463-1658
営業時間 11:00~15:00、17:00~22:00
定休日 第1・第3月曜日
メニュー 日本語(中国語)
言語 中国語、日本語
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ありがとうございました。