昼飯はイタリアン・フエ料理
ドンバ市場をでると雨は又小降りになっていた。
車に乗ると、再び橋を渡って、新市街に向かう。
所謂ダウンタウンだ。ホテルやレストランが沢山あるところだ。
渡って直ぐに車をおりた。少し歩いたところにレストランがあるそうだ。
「どんなんかな?」
「イタリア料理だ」
「フエ料理食べたいな」
まあ、ツアーについてるやつやからしょうがない。
メニューが来た。「メニューが来るって、料理は決まってるんやろ」
「ビールは自腹というのはわかるけど」
ガイドに聞いてももひとつ要領を得ない。
「まあ、足らんかったら何か追加オーダーしたらええや」とビールだけ注文。
ホーチミンで覚えたFUDAビールだ。すっきりして癖がないから昼飲むのに良い。
ガイドさんに、「一緒に食べようよ、私がお金だすから」と言っても遠慮して
向こうで食べている。広いレストランに客は我々だけだ。
中々料理がこない。ビールが2本目になってしまった。
あわてる必要はない。列車の旅をかみしめながらゆっくりビールを飲んでいた。
やっと料理がきた。
スープに烏賊料理と魚料理だ。それにご飯がついている。
確かにイタリアン風だが、ベトナム料理でもある。
「これでいいじゃないか」
トマト風味のスープはイタリアふうだが、烏賊とレモングラスとトマトの炒め
ものなんかはどっちともいえない。魚の料理もどちらかといえばベトナム風だ
とにかく美味しい。
ツアーについているからと期待はしていなかったが、上出来だった。
ビールも沢山飲んだし、ご機嫌だ。