最近読んだ本、「ジヴェルニーの食卓」、「史記、三、四」

  • 2013年11月24日
  • 2人
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原田マハ、「ジヴェルニーの食卓」
やっぱりこの人は印象派時代の画家の話を描くと抜群にうまいとおもう。
キュレータだったという人やからかその豊富な知識と思い入れが躍動して、今
見てきたんかと言うような現実感で画家の暮らしと行動が立ち上がっていく。
それで思わず原田ワールドに引き込まれていくのだ。
あるテレビの番組に出演してはって、「物語が空から降ってくる」みたいな発
言をしてはったのが印象的だった。すごいなあ。わしらなんかPM2.5が空から
降ってきてもわからんへんのにと感心したものだった。
うつくしい墓 アンリ・マティスの話。
美貌の老女からアンリ・マティスのアトリエ住居に数奇な経緯で派遣されたお
手伝いさんがマティスを語る。
美に対するこだわりと妥協の無い製作態度と日々の暮らしだ。
ヴァンスにある彼が手がけたチャペル・ロザリオのステンドグラスの部屋は
きっと彼の魂が眠る場所になったのだろう。
・・と言うお話。
エトワール エドガー・ドガの話。
少女がバレーに命をかけてエトワールを目指す目的は何なんだろう。金持ち
の性のパトロンを見つける為? あまりにも哀しく、美しい。その姿を表現
し尽くすことに憑かれた男。一瞬の動きをこの世に留めるために描画だけで
はあきたらず彫塑で形を残そうとした気持ちは何なのか?
タンギー爺さん ポール・セザンヌの話。
画材屋の爺さんが貧しい画家からお金をもらえず、画をあずかることになった。
その画もろくにうれない。それでも爺さんは楽しくてしょうがない。
死ぬまで応援した画家セザンヌの帰りを待ちわびた男の話。
ジヴェルニーの食卓 クロード・モネの話。
これがメインの話やね。本を読んで楽しんで下さい。

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北方謙三「史記、三、四」
この人の物語のスタイルちょっと飽きてきたんやけど、中身が好きな世界なん
でつい読んでしまう。
武帝紀の3、4の所だ。
匈奴との争いが一段落して、北と西への版図が広がった。さてこれからと言う
時に、武帝が期待していた霍去病が突然死んだ。西域から戻った張騫は再度命
を受けて西に向かう。
さてこれからどうなる。
司馬遷も活躍を始めた。
あの蘇武が匈奴の捕虜となって極寒の地で暮らした話は有名だ。いろんな画に
なって残っている。
そういう世界はただわくわくするではないか。

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スケールがでかい。

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ありがとうございました。