映画「不都合な真実」

  • 2006年10月29日
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中国から日本に帰る飛行機の中で、「不都合な真実」という映画をみました。映画館で見たのでない映画を紹介するのは、不本意なのですが、内容が気になったので紹介します。
これは、地球温暖化の話です。
元、大統領候補のアル・ゴアが講演している内容を映画にしたものです。
世界規模の環境破壊、CO2の増加で、地球の温度が上がり、氷河や、凍土が溶けてきている。
水位が上昇し、生態系を変化させ、地球環境に非常に重大な脅威を与えているなどと言った話を、非常にビジュアルなプレゼンテーションでわかりやすく解説しています。
アル・ゴアは、クリントン政権時代の副大統領で、情報スーパハイウエイを提唱し、インタネットの爆発的な発展の引き金役をした人です。
私は、ずっとITの仕事をしてきたので、良く知っています。
大統領選に劇的な敗退をした後、このような環境問題に取り組んでいるのは、知りませんでした。
此の中で、政府などが、CO2の増加や温暖化現象は、理論上の話であって、すぐに人類に脅威を与えるものではないという風に世論を誘導してきた事などを告発し、如何に、深刻な事態が訪れつつあるかを警告しています。

今年は、敦煌やトルファンなど、シルクロードの街に旅する機会がありました。
そこで、往年、栄華を誇った都市が、砂漠に朽ちていって、土に還ってしまっているのを目の当たりに見ました。

栄枯盛衰に対する感慨もありますが、もし、大阪や東京、ニューショークやロスアンゼルスなどが、何百年かたって、文明の中心が変わっていたらどうなっているのだろうと考えました。
こんなに、見事に土に還せるのだろうか。そうではなくて、見苦しく、壊れた、でも分解できない、建造物や巨大な廃墟が残ってしまっていて、その時代の大きなお荷物になっているのだろうとしか思えません。

どちらが、高度な洗練された文明かは、大いに疑問なところです。

この映画を見ながら、こんな風に考えてしまいました。

hon061029

最近は、地球温暖化をテーマにした小説も多くなってきています。