浅田次郎 「中原の虹」
「蒼穹の昴」に続く、中国、清朝末期、西大后をめぐる大作です。
超人気作家の本は買うのがはずかしいのですが、舞台が大好きな
中国なのでつい買ってしまいます。
相変わらず、血沸き肉踊る面白さです。
今回は、満州馬賊「張作霖」の活躍が軸になっています。
舞台は奉天。
今の瀋陽ですね。奉天は、清朝を起こした、満州族の根拠地であって始祖ヌルハチの陵墓があるそうです。
冬は物凄く寒いところです。マイナス30度になる時もあるといいます。
私が行った時でマイナス15度から20度くらいだったと思います。
夜に食事に行った帰り、あまり寒いので毛糸の手袋を買いました。
満州国時代の名残の建物などが沢山残っています。
日本語を喋れる人も多いそうですが、何かこだわりが残ってそうな感じが少ししました。
街を車で走っていると、「9.18を忘れる勿れ!」と大書された歴史博物館がありました。満州事変の事実を残す為に作られた博物館だそうです。そういえば、盧溝橋にも、似たような博物館があったのを思い出します。
日本人にとっては、ちょっと厳しいですね。
本では、とうとう西大后が死んでしまいました。
龍の玉はどうなるのでしょう。
続きが楽しみです。
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