ジョニ・ミッチェル、「ある愛の考察ー青春の光と影」

  • 2011年4月28日
  • 音楽
  • 5人

はるか昔だが、「東大寺ライブ」というのに行ったことがある。
東大寺の大仏殿の前でライブをやるというイベントだった。今でもいろんなアーチストが東大寺ライブを
やっているが、その時はすごいメンバーだった。ボブ・ディラン、ボンジョビ、等々、海外のビッグアーティスト
にXジャパン、布袋寅泰などもいるというすごさだ。
よくわからないが、優先入場できるチケットみたいなのを頂いていた。
先に入ると当然ながらがらがらだ。席はなくて地べたに座るのだ。と思っていた。
適当に前の方に行って、シートを敷いて座っていた。
開場だ。どどっと人が入ってきて、あっと言う間に前のほうから満員になっていく。座るどころではない。
みんな立っている。こんなとこですわっていたらいたたまれない。
しかたないから立ちあがった。
結局オールスタンディングだったのだ。シートに座った場違いでアホなおっさんになってしまってた。
あたりを見ると異様な服装の女の子の集団がいた。Xジャパンのおっかけだそうだ。おそろいの奇怪なかっこうを
している。かなり多い。
「ほうっ」開いた口をふさぐまもなく見とれていた。
「ここまであの恰好で来たんか?」
まあ今でもそうだが、世間知らずだったわけだ。しかし、おっさんには理解できへん。
何番目の登場だったか、もうころっと忘れてしまったが、大仏殿を背に真っ暗になった舞台の端の方に
ピアノに向かった女性が登場した。
しずかではあるがよく響く、美しく柔らかいというのではなくて、鋭く引き裂くような歌声が聞こえ始めた。
それが、ジョニ・ミッチェルで、歌っていたのが、「青春の光と影」だった。

Both Sides Now
・・・・
I’ve looked at clouds from both sides now
From up and down, and still somehow
It’s cloud illusions I recall
I really don’t know cloud at all
・・・

雲は全てをカオスの中に包み込むのだ。

久しぶりに、ジョニ・ミッチェルを聞いた。
時にはこういう音楽がいいものだ。

ongaku110428

煙草を吸う姿がかっこいい人が、少なくなって行く気がする。

毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。

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