今は、嫌な季節です。毎日暑いし、雨は降るし、うっとうしいですね。
こういう時は、冷蔵庫でよく冷やした日本酒をくいっといきたいものです。
せんだって友人に生酒をもらいました。
専門家は日本酒は元々、ぬる燗で飲むべきだいいますが、私は少し冷やした方がすきです。
確かに冷やしすぎると、本来の味のつくりが損なわれるのでよくないのですが、冷たい喉越しのよさにはかてません。
特に生酒は冷やして飲むように作られていると思うので、その通りに飲めばいいのだと思います。
これは、丹波の酒です。
丹波の酒は「小鼓」が有名ですね。
すっきりしたなかにも腰があって、しっかりした味のつくりをしていて好きな酒の一つです。
この「秀月」というのは、初めて飲む酒ですが、「小鼓」とは又違った味のつくりで、ほんのり甘みが強くて、飲みやすいです。
こういう蒸し蒸しした季節にはちょうど好いと思います。
偶たま名酒あり、夕べとして飲まざるなし。影を顧みて独り尽くし、
忽焉として復た酔う。
既に酔うの後は、すなわち数句を題して自ら娯しむ。・・・
–石川忠久「陶淵明詩選」より。
といった心境になりたいものです。
毎週金曜は酒に関する話です。