最近読んだ本、「宮沢賢治の世界」、「終末の鳥人間」
吉本隆明、「宮沢賢治の世界」 宮沢賢治が好きだ。と思っていた。子供の世界が描かれている。素朴な農民の 世界が描かれている。純粋な人たちが出てくる。幻想的だ。夢がありそう。等 々とステレオタイプ的な先入観で一部の本を読んでいたに過ぎなかった。 この本を読んでそういうモノ知らずな自分を大いに反省させられた。 さすが、吉本隆明、きちんと理論的に理解させてくれそうな内容だ。本当に理 解できたどうかは又別の […]
吉本隆明、「宮沢賢治の世界」 宮沢賢治が好きだ。と思っていた。子供の世界が描かれている。素朴な農民の 世界が描かれている。純粋な人たちが出てくる。幻想的だ。夢がありそう。等 々とステレオタイプ的な先入観で一部の本を読んでいたに過ぎなかった。 この本を読んでそういうモノ知らずな自分を大いに反省させられた。 さすが、吉本隆明、きちんと理論的に理解させてくれそうな内容だ。本当に理 解できたどうかは又別の […]
龍應台、「台湾海峡1949」 これはすごい本だ。こんだけ分厚いと、面白くなかったら途中でやめようと思い ながら読み始めたが一気に読んでしまった。 前に、「巨流河」と言う本を読んで感動したことがあるが、この本も同じような テーマと言えるかもしれない。日中戦争の時代、国民党と共産党の内戦の時代、 そのような時代に翻弄され、非道で理不尽な目にあわされた人々、特に台湾に関 わる人々の記憶が歴史の中に埋もれ […]
パスカル・メルシェ、「リスボンへの夜行特急」 これは面白い本だ。ミステリーでもアクションでもノンフィクションでもないが 面白い。 あるごく普通の日、ごく普通の教師が勤めにでかけようとしたら雨の中、不思議 な女が居た。学校まで着いて来る。教室まで入ってきた。一体何や? それで男 の何かにスイッチが入った。授業が終わった男は何もかも放り出して街へ出て行 く。(こんな話、ポール・オイスターの本にもあった […]
マイクル・クライトン&リチャード・ブレストン、「マイクロワールド、上、下」 「ジュラシックパーク」や「タイムライン」などいろんな作品が映画化もされて いるマイクル・クライトンが既に亡くなっているとは知らなかった。 その人の原稿が死後に見つかって完成させた本があると言うので読んで見る事に した。 相変わらず非常に面白い。 この人の本には必ず今の先端科学の行く先にはもしかしたらこんなこともあり得 るん […]
「人形有情」、吉田玉男 宮辻政夫(聞き手) すばらしい本だ。 人間国宝が語る文楽、人形遣いの話だ。至芸を持つ人であるからこそ言える言葉 の数々が煌いている。 人形で役を演じきるというのは、その役の人を理解しつくすという事なのだろう と思う。その上で役になりきってはいけないと言う。 知り尽くした上で、ならないと言えるのがすごいところなのだ。 目の動き、首の動き、頭の動き、手の動き、腰の動き、足の動き […]