最近読んだ本、「猫はときどき旅に出る」、「夢見た旅」
高橋三千綱、「猫はときどき旅に出る」 高橋三千綱の本読むのは久しぶりやなあ。あいかわらずハチャメチャなやつが 出てくるやんか。其の名も楠三十郎。 作者本人を彷彿とさせるけったいな作家だ。売れてるような売れてないような。 金があるような、ないような。それで自主制作の映画を作ってえらい借金をこ さえてしまった、そんな男の大冒険物語だ。 南極の氷でオンザロックを飲みたい話から始まる。 そして映画の売り込 […]
高橋三千綱、「猫はときどき旅に出る」 高橋三千綱の本読むのは久しぶりやなあ。あいかわらずハチャメチャなやつが 出てくるやんか。其の名も楠三十郎。 作者本人を彷彿とさせるけったいな作家だ。売れてるような売れてないような。 金があるような、ないような。それで自主制作の映画を作ってえらい借金をこ さえてしまった、そんな男の大冒険物語だ。 南極の氷でオンザロックを飲みたい話から始まる。 そして映画の売り込 […]
中沢新一、「大阪アースダイバー」 この本、異色のタイプだ。ものすごく面白い。興味深い。読んでてわくわくす る。大阪を上空から見て、地形を見ながら古代の地形を想像してその視点から 歴史を考えていくのだ。 文楽なんかを見ていたら、拍子木がちょーんと鳴って、「東西、東~西~・・」 って言いながら黒ずくめが消えていくんやけど、大阪では東西という方向軸が 重要なのだそうだ。話はここから始まる。 仁徳御陵の辺 […]
マリオ・バルガス=リョサ、「アンデスのリトゥーマ」 こないだビザの写真を撮りに行った。6月の初めの頃にインドに旅行に行こう と思っているがインドに入国するにはビザがいるのだ。今は時間がいくらでも あるんで自分で手続きしようと思ったらネットで入力してそのアウトプットを 持って領事館に行けばいいと言うことがわかった。それなら楽なもんだ。その 時写真も必要だがこの仕様がけっこううるさい。大きさだけでなく […]
ジョン・アップダイク、「アップダイクと私」 アップダイク自身のアップダイク本という変わったタイトルの本である。 しかし、内容は全く変わったものではない。アップダイクのエッセイや書評を 集めたものだ。それにしてもこの作家の饒舌たるやすごいものだ。 漫画から始まって、ゴルフや野球、映画、トランプ、延々と語りまくる。 さらっとではない。かなりねちっこく饒舌だ。 この人のうさぎシリーズは面白かった。やっぱ […]
高野史緒、「カラマーゾフの妹」 とても面白い本だ。最初は「カラマーゾフの兄弟」をちゃかしたパロディ本な んかなって思って読み始めた。しかしそうではない。未完的な終わり方をした 「カラマーゾフの兄弟」はドストエフスキーが続編を書くはずだったという解 説を読んだことがあるしそれはなるほどと思った。この本はその続編に挑戦し たものだ。あんな巨匠に挑戦するなんてえらいことだ。 と言うても、巨匠の文学の香り […]