最近読んだ本、「武士の家計簿」、「おじさんバンコク大脱走」
磯田道史、「武士の家計簿」 前にこの人の本、「無私の日本人」を読んで非常に感動したので、あんまり評 判が高いんで避けていたこの本も読みたい気になった。 この本も非常によかった。 わしらからすると訳のわからん古文書をすらすら読んで、そんな断片の端っこ からこう言う風に武士の暮らしの内実をまるで見てきたかのように立ち上げて 見せてくれるというのはすごいもんだ。 やっぱりすぐれた知識と知恵と勘と想像力が […]
磯田道史、「武士の家計簿」 前にこの人の本、「無私の日本人」を読んで非常に感動したので、あんまり評 判が高いんで避けていたこの本も読みたい気になった。 この本も非常によかった。 わしらからすると訳のわからん古文書をすらすら読んで、そんな断片の端っこ からこう言う風に武士の暮らしの内実をまるで見てきたかのように立ち上げて 見せてくれるというのはすごいもんだ。 やっぱりすぐれた知識と知恵と勘と想像力が […]
白川静+梅原猛、「呪の思想」 最近、篆刻を習っている。元々は水墨画を描くときに、自分の雅号の印を押し たり、ちょっとしゃれた印を押したりしたいんで自己流で彫り始めたけどなか なかうまいこといかんので一回正規のやりかたを習てみよと思ったしだいだっ た。篆刻と言うのはその名の通り篆字と言う書体で書いた字を石に刻むのだ。 そやから篆刻を習う時には篆字も一緒に習う必要があって、どっちか言うとそ っちの方が […]
西東三鬼、「神戸・続神戸・俳愚伝」 すごい本、強烈な人生、すさまじい生き様。 おどろいた。 シンガポールでビジネスを学んだ元歯科医にして先鋭なる俳人が何の因果か、 戦時下の神戸三宮に流れ着いた。金はないしあてもない。どこに泊まろう。 こういう時は妖しげな飲み屋に行くに限る。そこのマダムや出入りの女達が 定宿にしてるところがあるにちがいない。それでたどりついたのが、通称、 「国際ホテル」と呼ばれる妖 […]
佐藤愛子、「スニヨンの一生」 この本、すごく感動した。素晴らしい内容だ。 中村輝夫と言う旧日本兵がフィリピンの島のジャングルの中に30年ほども潜伏 していてやっと発見された。台湾の原住少数民族から応募した兵隊で、本名を スニヨンと言う。前に「セデック・パレ」の映画でも見たように台湾の原住少 数民族は戦いに物凄く強い。それにジャングルの中でサバイバル生活を送るの に非常な適応性を発揮する。そういう逞 […]
磯田道史、「無私の日本人」 この本すごいなあ。日本にこんな人たちが居たのを恥ずかしながら知らなかった。 穀田屋十三郎 仙台藩に吉岡宿と言うところがあった。税と貧困にあえいでいた。このままだと 吉岡宿は滅びてしまう。何とかしないといけないと言う危機感を持った男がいた。 しかし決意はあるが方法がわからない。宿に知恵者がいた。その知恵にすがる。 藩に幾ら頼んでもどういう救済策も講じてくれるはずがない。 […]