最近読んだ本、「クマにあったらどうするか」、「アメリカ素描」
姉崎等(聞き書き 片山 龍峯 )、「クマにあったらどうするか」 この本読んでよかったと思った。何となくじわっと心が暖まった気がした。 山中でクマにであったらどう避けるかなんてハウツウものの本ではない。 アイヌ民族最後の狩人と呼ばれる姉崎等が話した内容を片山龍峯と言う人が 本にまとめたもので、話してのほのぼのとした人間性がつたわってくる内容だ。 クマは人間を恐れている。そして人間を餌とは考えていない […]
姉崎等(聞き書き 片山 龍峯 )、「クマにあったらどうするか」 この本読んでよかったと思った。何となくじわっと心が暖まった気がした。 山中でクマにであったらどう避けるかなんてハウツウものの本ではない。 アイヌ民族最後の狩人と呼ばれる姉崎等が話した内容を片山龍峯と言う人が 本にまとめたもので、話してのほのぼのとした人間性がつたわってくる内容だ。 クマは人間を恐れている。そして人間を餌とは考えていない […]
藻谷浩介、NHK広島取材班、「里山資本主義」 この本読んでよかった。 原発事故が起きて、原油高になって、貿易収支を圧迫している。外国からの農 産物輸入で国内の生産者が困っている。世界中の経済不安が株価の乱高下を起 こしてる。いろんなややこしい話が身の回りで騒がしいけど、なんか納得いか へん。どっか遠いとこの出来事のはずの話のこうまで身近な生活が影響を受け ててええんやろかと不思議でならんのだ。世の […]
坂本司、「ウインター・ホリデー」 この本失礼ながら最初は軽い気持ちで読んでいた。図書館の棚でふと見つけた だけやし、読み出しからして軽い本やなあって思ったのだ。適当に読み流して 別の本見つけようって思たんやけど、何故か途中で惹き付けられはじめた。 元ヤンキー、元ホストのヤマトが宅配のお兄さんとして真面目に働いている。 ヤマトは分かれた妻との間にできた子供が時々会いに来てくれるのが唯一の楽 しみだ。 […]
林芙美子、「浮雲」 林芙美子は放浪記があまりにも有名で、舞台で超ロングランとかあるんで、読 むのは敬遠してた。しかし、沢木耕太郎のベトナムの旅の話を読んでいたら、 ベトナムの中部、フエやダラットが舞台になった「浮雲」と言う小説があると 知った。 これは面白そう。さっそく読んでみよう。 戦時下、義弟との不倫の果てに居り場を失ったゆき子はベトナムに向かう。 ダラットでタイピストをすることになった。高原 […]
保坂和志、「未明の闘争」 こういう出だしから始まる。 「ずいぶん鮮明だった夢でも九年も経つと細部の不確かさが現実と変わらなく なるのを避けられない。明治通りを雑司ヶ谷の方から北へ池袋に向かって歩い ていると、西武百貨店の手前にある「ビックリガードの五叉路」と呼ばれてい るところで、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。・・・」 物語は淡々と始まり、淡々と流れて行く。 ある時は死んだ篠島と一緒に何か […]