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最近読んだ本、「罪の声」、「キトラボックス」

塩田武士、「罪の声」 これはすごい。一気に読んでしまった。あの「グリコ森永事件」をベースにした 推理小説だ。わし自身、実際の事件を振り返っみたら何もわかってないし、何もかも うろおぼえ、世の中の大事な事を直視しないで過ごしてきた数々のことがらの ひとつやなあって改めて反省した。 もしかしたら、本当にこうだったかもしれん。いかにもな話を空想してみると 言うよりは、綿密に記録を調べて調査と推理を組み立 […]

最近読んだ本、「漂流」、「さすらいの皇帝ペンギン」

角幡唯介、「漂流」 この人の、「空白の五マイル」という本を読んだことがある。チベットの山奥深くにツァンポー峡谷 というところがあって各国の探検隊が挑むが後五マイルを残して踏破できていなかった。 そこには幻の瀧があるという。そこに挑む作者自身の冒険談だった。ただの自慢話的な 内容ではなくて、真摯で内省的なところもあるし困難に挑む姿勢も共感できて楽しく 読むことができたんで、早速手にとってみた次第だっ […]

最近読んだ本、「百年の散歩」、「蘇我氏と飛鳥」、「コスパ飯」

多和田葉子、「百年の散歩」 この本を読みながら吉田健一、「東京の昔」、永井龍男「東京の横丁」、 陳丹燕「上海メモラビア」等々を思い出した。街を題材にした本は枚挙のいとまが ないほどある、知ってる街でも知らない街でも興味ある街ほど面白く、楽しい。 知ってる街ならあああそこかと思うし、知らない街なら行ってみたいと思う。 カント通り カール・マルクス通り マルティン・ルター通り レネー・シンテニス通り […]

最近読んだ本、「貧困の発明」、「漱石とホームズのロンドン」

タンクレード・ヴォワチュリエ、「貧困の発明 経済学者の哀れな生活」 この本、メチャメチャ面白い。トマ・ピケティが絶賛なんて書いてあったんで ちょっと学問的なとこもある異色の小説家なって思ってたらそんなことはない。 ただただ面白い。 ジェイソンは海洋生物学者だ。ある朝、事務所に出社すると巨大な垂れ幕が。 何じゃこれは、わしの一物の写真ではないか。これには間抜けで深いわけがある。 即座に会社をやめた彼 […]

最近読んだ本、「壁の男」、「応仁の乱」

貫井徳郎、「壁の男」 どこか関東の方の地方都市に珍しいスポットがあるという。ノンフィクションライターが 旅に出た。なるほど変わってるという噂の家があった。どう変わってるんや? 家の外壁全部に絵が描かれてる。とんでもない絵に見える。プロの絵というよりは 子供が描いた絵のようだ。色も派手で力強く、どこか味わい深いところがないでは ないけど美味いとは言えないような気がする。それでもどこか惹かれる。それに […]