CATEGORY

最近読んだ本、「ヒマラヤ・トレッキング紀行」、「天空の救命室」

坂大トキエ、「ヒマラヤ・トレッキング紀行」 去年、震災の少し前に友人とネパール旅行に行った。とても楽しい旅だった。 最初はカトマンズからポカラに行った。そこからアンナプルナ方面へのトレッキング 旅行をする人が多いって言うのは聞いていたけどそんな体力も知識もないし、 どれほどのお金がかかるのやらわからんし、その時点では考えもしなかった。 ポカラではサランコットの丘に登ったり、裏山にあるフォクシンとい […]

最近読んだ本、「プラハの墓地」、「ラオスにいったい何があると言うんですか?」

ウンベルト・エーコ、「プラハの墓地」 この人の本を読むときは期待と気合が必要だ。結構難解なんで、ほにゃっと読 んでると何が何やらわからんようになる。難解やからと言ってつまらんわけで はない。ヨーロッパの中世の歴史の表や裏が土台になっているんで、そういう 方面の知識にかなりうといわしとしてはついていくのがやっとという場面がと ても多い。後でなるほどと思ったり、調べてやっとわかったという事も多い。 そ […]

最近読んだ本、「ソングライン」、「今昔物語集 本朝部 上」

ブルース・チャトウィン、「ソングライン」 もう2年も前になるやろか、オーストラリアのダーウィンに行ったことがある。 わしの知人の知り合いの芸術家がダーウィンに居て、友人達が集まって一緒に 個展をやらんかという話になったのだ。それはとても楽しくてエキサイティング な経験であったけど、その時に街を歩いていてアボリジニの人達と出会うこと が多かった。その時、何か不思議な違和感におそわれた。 何故かぼんや […]

最近読んだ本、「異国の出来事 」、「西太后 下」

ウィリアム・トレヴァー、「異国の出来事 」 ウィリアム・トレヴァー・コレクションの中から旅や異国に関する短編を選ん で編集した本らしい。 古都エスファファーンから物語が始まる。 旅に来た男と女が、あるきっかけで話をするようになる。 もっと親しくなりたい様子の女。つれなくする男。 決定的な瞬間が、でも噛み合わない。あの時、部屋に誘えばよかったかな? でもできない。戸惑いと後悔と自尊心が立ち上がってく […]

最近読んだ本、「若冲」、「西太后 上」

澤田瞳子、「若冲」 伊藤若冲、奇想の天才、異能の画家、今では知らぬ人とていない画家やけど、 プライスコレクションが日本に来て話題になるまでは殆ど誰も知らなかったん ちゃうやろか? わしも知らなんだ。知る人ぞ知るだけの画家を、発見、発掘 して光を当てたのはアメリカ人のジョー・プライスという人だ。 ある日アメリカの骨董屋さんで、若冲の葡萄の絵を気に入って買ったのが始ま りですっかり若冲にはまってしまっ […]