CATEGORY

最近読んだ本、「キルリスト」、「霧の会議」

フレデリック・フォーサイス、「キルリスト」 この本おもしろいわ、映画見てるみたいって思ったらやっぱり映画になってた。 説教師と呼ばれる男がいるらしい。カリスマ的なアジテーターなのか? イスラム教徒による過激なテロが頻発してる。今までごく普通の市民だったような 若者が突然テロリストになって衝動的なテロを起こしているようなのだ。 背後に何があるのか?調査を進めるうちに説教師が浮かび上がって来た。ネット […]

最近読んだ本、「鬼殺し 上、下」、「河畔に標なく」

甘耀明、「鬼殺し 上、下」 台湾、客家と言われる中国、福建省から流れたきた一族たちが住む村の山の中に じいちゃんと二人暮らしの少年がいる。そこは少数民族タイヤル族の村でもある。 関牛窩グアンニュポー 。 山深い自然の中で暮らすその子は変わったどうも資質をもっているらしい。大地や森の 精霊たちと話ができるし、地下に眠る鬼王や他の亡者たちとも話ができる。 そして、村の誰一人及ばないほどの力持ちでもある […]

最近読んだ本、「楽園の世捨て人」、「大鮃」

トーマス・リュダール、「楽園の世捨て人」 珍しく爺さんがカッコよく活躍するサスペンスだ。ストーリーに関係なく頑張れよって 言いたくなる。 舞台はスペインの楽園観光地カナリア諸島だ。そこでもう世を捨てたかのような 爺さんが固定客だけが相手のピアノの調律とタクシーの運転手をやっている。 ある日、海辺に乗り捨てられた車の中で生後間もない赤子の死体が発見された。 金に困った売春婦あるいはそれ紛いの女が始末 […]

最近読んだ本、「蓮と嵐 」、「強父論 」、「南蛮阿房列車」

ラン・カオ 、「蓮と嵐 」 開高健の「輝ける闇」はすごいなあって思った。近藤紘一の「サイゴンのいちばん長い日」、 これもすごい。グレアム・グリーンのおとなしいアメリカ人、これもすばらしい。 他にもベトナム戦争を舞台にした本はたくさんある。タイトルを見たり噂を聞いたりしたら つい読んでしまう事が多い。 戦争の悲惨さ、戦争に巻き込まれる人たちの苦悩と悲劇、戦争によって壊れてしまう 心たち。考える事は沢 […]

最近読んだ本、「台湾生まれ日本語育ち」、「大絵画展」

温又柔、「台湾生まれ日本語育ち」 滅茶苦茶面白いわけでもないし、波乱万丈でもないき、奇々怪界でもないし、 起承転結の起伏が激しいわけでもないけど、ついつい先を読んでしまう。 読んでいてとても優しい気持ちになれる本だ。 家庭の中で、ごく普通に、ごく自然に、台湾語で喋ってるかと思ったら、中国語に なってたり、ある時は日本語になってたりとそういうのがごく普通にあるのが 台湾なのだそうだ。ごく普通の家庭で […]