最近読んだ本、「生きる演技」、「超空洞物語」。
「生きる演技」 町屋良平 著 あじあん 「醒めている演技をしている時の生崎の顔だとかれにはわかった」 生崎陽、笹岡樹、高校1年生。 初々しい? 希望に満ちた? いや、醒めた少年たち? 醒めている演技をしている。 彼らは、俳優でもある? あった? ユーチューブドラマ? 学園ホラー? 二人に共通点がある? 親を憎み、家族を呪う? 楽しいはずの団欒? それが腹立たしい? 演じている時が本当の自分? 元に […]
「生きる演技」 町屋良平 著 あじあん 「醒めている演技をしている時の生崎の顔だとかれにはわかった」 生崎陽、笹岡樹、高校1年生。 初々しい? 希望に満ちた? いや、醒めた少年たち? 醒めている演技をしている。 彼らは、俳優でもある? あった? ユーチューブドラマ? 学園ホラー? 二人に共通点がある? 親を憎み、家族を呪う? 楽しいはずの団欒? それが腹立たしい? 演じている時が本当の自分? 元に […]
「虚傳集」。 奥泉光 著 あじあん 「虚も語れば実となる」 すばらしい。 これぞフィクション。あんた見てたんかとおもわせるような生々しい人間像が浮かび上がる。 しかも、それってまったくのでっち上げ。 なんという文の力。 とても素晴らしい。 様々な文献が引用される。 詳細に読み込まれて、検証されかのような。 過去の研究者も諸説述べてるような。 そんな文献が本当にあったかのようだ。 しかもビターなユー […]
「幽玄F」 佐藤究 著 あじあん 「少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく」 易永透は飛行機好き。11歳で初めて飛行機、エアバスA320に乗った。 それ以来、ずっと飛行機に取り憑かれている。 中学2年で両親が離婚。祖父に預けられた。真言宗のお寺。祖父は住職。 そして、彼の、飛行機を見つめるひたむきな人生が始まった。 それが、具体的には何なのかはまだわからない。 中学生のある時、友達に誘われて自衛隊三 […]
「まいまいつぶろ」。 村木嵐 著。 あじあん 「まいまいつぶろと呼ばれ蔑まれた君主がいた」 名君と謳われた八代将軍徳川吉宗。 その長男、長福丸。何の因果か、片手片足が動かない。口がきけない。 おまけに歩く度にお漏らし。 大変だ。 これで将軍を継げるのか? あるいは、弟、小次郎丸を擁立? お決まりのお家騒動? しかし、鳥の声、風の声すら聞こえるという男がいた? 大岡兵庫。 彼を持ってすれば、後継の口 […]
「カメオ」。 松永K三蔵 著。 あじあん 「犬がカメオか? 亀夫が犬か? 行けっ、行けっ!!どこまでも」 すばらしい。とても面白い。 この作家のユーモア大好きだ。 日常の中の非日常。普段暮らしの不条理、非条理。 なんでもないような、ありきたりの話やのに、その疾走感に鷲掴みにされてしまう。 高見は神戸の物流会社に勤務するサラリーマン。施設保全が担当だ。休みの日はロードバイクで汗を流す。 ある時、須磨 […]