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最近読んだ本、「歪んだ波紋」、「13・67」

塩田武士、「歪んだ波紋」 「罪の声」を読んで以来この人の作品に出会うとつい手を出してしまう。いつも今の 世の中の何か気になるところを鋭くついた作品が多いみたいで読みながら快哉を叫ぶ事も 多かったりする。 今回は、マスコミのやり方にメスを入れたのか? 報道の姿勢のあり方を問うたのか? フェイクニュースってどんなやり方でつくられるのか? 色々考えさせられる。 黒い依頼 ある著名人が市長選に出るというの […]

最近読んだ本、「酒場詩人の流儀」、「日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」

吉田類、「酒場詩人の流儀」。 普段テレビは殆ど見ることはないけど、第一、九度山暮らしにはテレビがないんやけど、 細々といくつかの番組はビデオにとっておいて後で暇つぶしに見ることも有る。 「吉田類の酒場放浪記」という、もうすでに再放送ではあるが、番組もその一つだ。 所謂酒飲みが酒場を飲み歩くという、それだけの事なんやけどそれがとても面白い。 飲みっぷり食いっぷりがとても良い。多分1日で1箇所以上の収 […]

最近読んだ本、「その先に道に消える」、「パズル・パレス」

中村文則、「その先に道に消える」 とても強烈。 狂気の世界? 倒錯の性の世界? 信仰の世界? 真の愛とは? 狂っているのは誰か? あいつか? こいつか? それとも読んでるわしか? 恐ろしい。 緊縛師とは何か? 裸の女を麻縄で捻りあげて吊るして捻りあげる。 恍惚となっていくのは客なのか? 緊縛師なのか? 女なのか? そして麻縄が示すものは狂った世界か神の道か? 男が死んだ。他殺なのか? 自殺なのか? […]

最近読んだ本、「リベルタスの寓話」、「おいぼれハムレット」

島田荘司、「リベルタスの寓話」 島田荘司推理小説賞受賞作品という事で、台湾の作家や香港の作家の本を読んで えらい面白いやんかって感心することが多かったけど、肝心の本人の作品を全然 読んでへんかった。片手落ちかどうかはどうでもええけど、興味はあって、たまたま 図書館で書棚を見てたらうまい具合に目についたんで読んでみることに。 「リベルタスの寓話」 いきなり国際的だ。しかも舞台はボスニア・ヘルツェゴヴ […]

最近読んだ本、「シンパサイザー 上、下」、「やや黄色い熱をおびた旅人」

ヴィエト・タン・ウェン、「シンパサイザー  上、下」 前にラン・カオという人の「蓮と嵐」という本を読んでとても強い印象を受けた記憶がある。 ベトナム戦争の終わりの頃の話だ。南ベトナムが陥落した後何が起きたか? そして大量に発生したボートピープルとはいかなる人たちだったのか? 戦争が終わった瞬間、必ずしもすべてのひとに平和が訪れたというわけではなかったと 言う話であった。 この本もベトナム戦争の末期 […]