最近読んだ本、「逃亡者」、「女帝小池百合子」。
中村文則、「逃亡者」。 この人の本はいつも新しいのが出たことに気がついたらすぐに図書館予約してしまってる。 読みながら、次どうなんねん? これからどうすんねん? そして・・・・。 とついつい惹き込まれる。 人間の欲望、人間の弱さ、心の闇、あれやこれや。 さて、今回はトランペットが主人公、しかも突撃ラッパ、軍楽隊のラッパだ。 追われる男がいる。 なぜ追われる、わけわからん。もしかしたら、いや間違いな […]
中村文則、「逃亡者」。 この人の本はいつも新しいのが出たことに気がついたらすぐに図書館予約してしまってる。 読みながら、次どうなんねん? これからどうすんねん? そして・・・・。 とついつい惹き込まれる。 人間の欲望、人間の弱さ、心の闇、あれやこれや。 さて、今回はトランペットが主人公、しかも突撃ラッパ、軍楽隊のラッパだ。 追われる男がいる。 なぜ追われる、わけわからん。もしかしたら、いや間違いな […]
門井慶喜、「定価のない本」。 神田神保町というのは本好きな、あるいは本に関わる人たちには特別な場所なのだ。 知らんけど。 しかも古本業界というのは、とてもプロフェッショナルな世界みたい。 もちろん本の知識、古本の知識、それにまつわる作家の話、作家にまつわる歴史の話、 文化の話、社会情勢の話、その他、なんでもかんでも。 その上に、業者の入札の常識、業界の取引の常識、その他、なんでもかんでも。 なるほ […]
ジョン・ル・カレ、「スパイはいまも謀略の地に」 いつまでたってもこの人の小説は面白い。「寒い国から来たスパイ」を読んで感動してから もう何十年、出会うたびに新鮮で面白い。 いつもその時々の世界情勢がベースになっていて、知らんかったこともよくわかって ワクワクする。 ナットはあるバドミントンクラブの上級会員でプレイヤーとしても有名だ。 ある日、若者が近づいてきた。試合を申し込まれたのだ。二人は急速に […]
オルハン・パムク、「赤い髪の女」。 ノーベル賞作家で、結構追いかけして読んでる作家は少ないけど、この人は 何となく追いかけている。ストーリーの展開がとても魅力的だ。 それと、まだ行ったことはないんやけど、イスタンブールの街の人々の暮らしが 生き生きと立ち上がるようでとても行ってみたくなる。 ジェムという男の物語。あるいはオイデプス王の物語の再現か? 父を殺し母と結ばれる男の物語? 今は成功した実業 […]
奥田英朗、「罪の轍」。 読み始めて、どっかで聞いた話やな思い始めた。そのうち、これって「吉展ちゃん誘拐殺人事件」の ことやないかと分かった。 そうして読むとまた内容が濃くなっていく。事実をベースにした小説ということであっても ただのニュース解説よりはとても深い印象を受ける。 東京オリンピック開催前の頃のことだ。 北海道礼文島に貧しい若者が暮らしていた。猖獗を極めたニシン漁の景気はあっと言う間に 去 […]