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最近読んだ本、「クララとお日さま」、「『細雪』とその時代」。

カズオ・イシグロ、「クララとお日さま」。 カズオ・イシグロの作品はどれも良い。読んでる途中も読み終わっても心の 深いところが揺さぶられてる気がする。 これもそういう物語であった。 クララはローザと一緒にショーウィンドウに飾られている? ん? クララって人間ではない? どうもロボットらしい。 そこで、お客が買いに来るのを待っている。高性能のAIロボットなのか? そしてどうやらある日、クララに関心を持 […]

最近読んだ本、「上海フリータクシー」、「詩人の恋」。

フランク・ラングフィット、「上海フリータクシー」 今の中国って、どうなんやろ? これが本来、中国の人たちが目指してた国なんやろか? 余計なお世話なんやろねえ。 中国人の知り合いにも、肯定的に見てる人、つまり、一党独裁で、優れた皇帝がいた時代の ような政治をすることがとても正しいことだと言う人がいる反面、悪い皇帝が出現したと いうような意見を言うひともいてる。 そもそも、わしからしたら、少年時代から […]

最近読んだ本、「ミシンの見る夢」、「ヘーゼルの密書」

ビアンカ・ヒッツォルノ、「ミシンの見る夢」 19世紀末、階級社会のイタリア。 事情があって祖母の育てられる私。 文字も読めないながらも自立心旺盛な祖母は裁縫で身を立てながら私を育てた。 私も裁縫で身を立てることができるようになってきた。 一番のお得意さんは大金持ち大金持ちアルトネージ氏の一人娘、エステルの仕事だ。 彼女はリッツァルド侯爵に恋をした。父の反対をおしきって結婚する。 花嫁衣装や道具で衣 […]

最近読んだ本、「百枚の定家」、「短編画廊」。

梓澤要 、「百枚の定家」。 とうとう武蔵の美術館がオープンにこぎつけた。学芸員 秋山渉の腕の見せどころだ。 開館記念の企画展に何をぶつけるか? 技量と見識が試される。 今村館長がいきり立ってる。 やはり、高名な書家、宇田川皐風家から寄贈されたの遺品を中心に記念展として もりあげるのが最大に狙いになるだろう。 しかし、それだけではたりない。何か、とっておきが必要だ。 そんな時、秋山の元恋人でアメリカ […]

最近読んだ本、「あの川のほとりで」 上、下。

ジョン・アーヴィング、「あの川のほとりで 上」。 ジョン・アーヴィングは大好きな作家だ。翻訳をすべて読んだわけではないけど読んだ本 すべてが良かった。 舞台はニューハンプシャー州 コーアス郡。 どんなとこなんやろ? 地図をググってみたら、カナダ、モントリオールの東100kmくらい、 ボストンの北、150kmくらいのとこにある国境の郡。 事件はそこで起こった。 川が複雑に蛇行する土地。ツイステッドリ […]