CATEGORY

最近読んだ本、「灰の劇場」、「冬華」。

恩田陸、「灰の劇場」。 この人の「蜜蜂と遠雷」は面白かったなあ。音楽を文章で表現する素晴らしさに 驚いた。 この本も楽しみだ。 いきなり変わった宣言から始まる。 これは事実に基づく物語。 ある日の新聞記事。 「飛び降りる2女性の身元わかる 今年4月29日に西多摩郡奥多摩町の北氷川橋(高さ26メートル) から日原川に飛び降りて死亡した二人の女性の身元は、24日までの 青梅署の調べで、大田区のマンショ […]

最近読んだ本、「複眼人」、「天子蒙塵、一、二、三、四」

呉明益、「複眼人」。 この人の本は大好きだ。新しいのが出るのがとても楽しみだ。 「歩道橋の魔術師」、「自転車泥棒」はとても印象に残ってる。 太平洋のどこかに不思議な島があるらしい。 神が宿る島だ。ワヨワヨ島。 自然と人が共生する暮らし。厳しい環境ではあるが、先祖代々の知恵が彼らの 暮らしを見守っている。それを司るのが掌海師 掌地師 アトレは強くて逞しい若者だ。男は羨み、女は惚れる。 そして、ウルシ […]

最近読んだ本、「ジュリーの世界」、「愛の自転車」。

増山実、「ジュリーの世界」。 とても良い話。じっくり読みたい本。じわっと心の沁みる物語。 良い本を読んだ 男が死んだ。 野垂れ死のような死に方なのか。「河原町のジュリー」と言われた男。 何があった? そしてジュリーを巡る物語が始まる。 新米巡査、木戸の初仕事、首飾りの浮浪者に盗まれた。それが「河原町のジュリー」 ジュリーって何もの? 強盗でも万引でも、犯罪者でもない。 なぜだか、誰でも知ってる、有 […]

最近読んだ本、「指差す標識の事例、上、下」、「国道食堂 2nd season」

イーアン・ペアーズ、「指差す標識の事例 上、下」 これは面白い。とても良い。 ワクワク、ハラハラドキドキだ。 ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」とアガサ・クリスティが融合したような傑作とかいう 宣伝文句に釣られて読み始めた。 確かに、「薔薇の名前」を読んだ時のような興奮が湧き上がって来る。 舞台はイギリス、クロムウェル政権が台頭した時代。 なんと国王が処刑されるという激動の時代だ。上にも下にも疑心 […]

最近読んだ本、「悪の芽」、「クメールの瞳」。

貫井徳郎、「悪の芽」。 亀谷壮弥は東京グランドアリーナでアニメコンベンション開催に参加していた。 その時、突然、目の前で男が火炎瓶を投げ、無差別殺人を始めた。 そして男は瓶の液体を自ら浴びて死んだ。彼は一部始終をスマホに録画した。 やがて犯人像が明らかになっていく。 斎木均、41歳、ファミリーレストランでアルバイト? 特に問題はなかった? しかし、子どもの頃いじめを受けていたらしい。それでが原因? […]