伊坂幸太郎、「マイクロスパイ・アンサンブル」。
セミの飛行機に乗って空を飛ぶ。
これは秘密兵器だ。ピューっと言う音で制御される。
そして、音もなく敵基地に潜入。
しかし、なぜか敵に発見される。もはや銃撃される。間一髪で逃げられた。
またもや、先輩、エージェント・ハルトのおかげだ。
一人ではミッションを完遂できない。
ましてや、仕事先が元の街だったら、僕をいじめてた子たちに見つかってしまう。
今では訓練のおかげで、やっつけられることはないけど、厄介事は避けなければならない。
せっかくエージェント・ハルトのおかげでスパイになれたのだから。
もう、だめというときに何とかなる。
「松岡くんってエンジンつんでないよね。そのうちどうにかなるだろうってふらふら飛んでる」なんて、付き合ってた女性に言われ、いつの間にか失恋してしまっていた。
ダメ人間のような松岡くんは・・・・
コロコロ太った女性に、おもわず失言、「どこの部屋ですか?」
上手に受け流してもらったものの・・・・
そして猪苗代湖へ。
誤り上手の門倉課長。
人がいいのか? いくじなしなのか? 万事ことなかれのダメ人間なのか?
ダメなようでなんとかなる。
どうやら、エージェント・ハルトは敵につかまって監禁されてるみたい。助けに行かなくてはならない。こんどは助けなしだ。単独でなんとかしなくてはならない。
改良型の新兵器、かげろうの飛行機に乗っていく。
やっと見つけた。しかし、こんどこそ絶体絶命。
ナノガン、ナノボムが使えるのか?
それでも何とか助かって、不思議な国へ。なぜ? ここは楽園?
そして、もしかして猪苗代湖の近く?
ある日、残業をしていたら、ゴキブリで大騒ぎに。
そして猪苗代湖へ。
無くしたものはみつかるのか?
門倉課長が宝くじに当たったことがある?
この人はいったい?
われらは一体どこにいるのだ? とても穏やかな国。とても幸せな国。
どこでもドアでやってきた?
訓練しない体はゆるゆるになる。満たされたら物足りない?
気になることがたくさんある?
戻るためにはどこでもドアが必要?
もしかして何かが3つ揃うと何かが起きる?
猪鹿蝶なんて? まさか?
猪苗代湖で何かが起こる。
おきあがりこぼしを見つけた。
きっと、どこかで見守ってくれてる人がいる?
来世で出会った時のために待ち合わせのルールを決めようか?
ありえない? ありえる?
そして、絶体絶命のときに、なぜか3つそろった。
それは何か?
とても心温まるお伽噺。
優しい気持ちになれる。
伊坂幸太郎ワールド全開だ。
とても面白い。