最近読んだ本、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」、「ホテル アルカディア」。
アンディ・ウィアー、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。 ある日、目覚めたら、宇宙船の中だった。多分? たった一人。 いや、あと二人いるけど、既に死んでいる。 私は何者だ。私は何をしてる。 身の回りの世話はロボットがやってくれてる。 「飯食いたい」といえばロボットアームが何かを運んでくる。 それはとても美味い。 しかし、何か大事なこと、例えば操縦室に入る、みたいなことをしようと したら、「名前を言 […]
アンディ・ウィアー、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。 ある日、目覚めたら、宇宙船の中だった。多分? たった一人。 いや、あと二人いるけど、既に死んでいる。 私は何者だ。私は何をしてる。 身の回りの世話はロボットがやってくれてる。 「飯食いたい」といえばロボットアームが何かを運んでくる。 それはとても美味い。 しかし、何か大事なこと、例えば操縦室に入る、みたいなことをしようと したら、「名前を言 […]
ミア・カンキマキ、「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」。 これはすばらしい。 「枕草子」、清少納言に魅せられた。あるいは魂を奪われた作者が、京都まで来て、 暮らす中で見つけたもの。 平安宮廷の時代に文才のある女性の生き様を見つめる。 定子と彰子のサロン。滅ぶものと栄えるもの? 虫はすずむし。ひぐらし。てふ。松蟲。きりぎりす。はたおり。われから。 ひおむし。蛍。 みのむし、いとあはれなり。鬼 […]
小田雅久仁、「残月記」。 なんだか、強烈な印象を残す本。とてもシュール。 ありえない世界がまざまざと目の前に立ち上がってくる。 不思議な短編集。 ・そして月がふりかえる 大槻高志は順風満帆とはいえないかもしれないけど、普通に妻も子もいる暮らし。 地道ながら大学教授ではあるし、著作もある。 しかし、時々月が気になる。子どものころは自分の影に怯える子でもあった。 それがなぜかはわからない。 その日は、 […]
村上春樹、「女のいない男たち」。 村上春樹の短編集。 わしは、つくづくミーハーやなあって思う。 ある日、アカデミーなんちゃらの発表があって、日本の映画が選ばれてた。 たしか、「ドライブ・マイ・カー」だ。その原作が村上春樹ということだった。 いや、読んだことないけど。 ちょっと興味あるなあ。映画を見るかどうかはわからんけど、本は読んでもええなあ。 てなことで図書館の予約リストにエントリーした。 順番 […]
垣根涼介、「涅槃、 上、下」。 前に宇喜多秀家の本を読んだことがある。 秀吉のお気に入りの武将。 中国地方の小さな領主、というか豊臣時代の末期は大躍進、大活躍であるけど、 関ヶ原で西軍を率いて負けてしまったあとは、逃げ回ったとつかまり、 最後は八丈島。それでも、幸せに長生きしたという。 この本に登場するのはその父親、直家の話だ。 無から有を生じる戦国の梟雄なのか? 権謀術数を極めるあざといおっさん […]