最近読んだ本、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」、「ホテル アルカディア」。

  • 2022年8月1日
  • 12人

アンディ・ウィアー、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。

ある日、目覚めたら、宇宙船の中だった。多分?
たった一人。
いや、あと二人いるけど、既に死んでいる。
私は何者だ。私は何をしてる。
身の回りの世話はロボットがやってくれてる。
「飯食いたい」といえばロボットアームが何かを運んでくる。
それはとても美味い。
しかし、何か大事なこと、例えば操縦室に入る、みたいなことをしようと
したら、「名前を言え」と言う。
私の名前は? 何のためにここにいる。
うむ、すこしずつ思い出してきた。私は教師だったみたい。
そして、名前はライランド・グレース?
名前を思い出したおかげでハッチが開く。操縦室に座ることができた。
そして、思い出す。プロジェクトのリーダーはあの冷徹なイリーナ・ペトロヴァ博士。
そのミッションは?
そもそもは?
太陽が喰われている? なぜ? 太陽から金星まで、ペトロヴァ・ラインとは?
突然現れた未知の物質、アストロファージとは? 生物なのか? 粒子なのか?
アストロファージの繁殖の謎。このまま人類は生き残れるのか?
そして、宇宙の他の恒星はどうなのか? やっぱりパワーが減少してる?
見つけた。タウ・セチという星系が不思議なことにやられていないみたい?
なぜか? それを探れば、地球の生き延びる道も?
プロジェクトのミッションをだんだん思い出して来た。
では、もうすぐ、タウ・セチに着くのか?
とうとう、未知の宇宙空間で、大冒険が始まる?
アストロファージと出会うことができるのか?
アストロファージに感染しない原因を発見できるのか?
ちょっと待て、誰か居る?
この星系に居るのは私だけではない。
どこか異性の生物がいるのか? この星系の生物なのか?
どのようなコンタクトがなされるのか?
異生物間に友情は生まれるのか?
助け合いとは? 犠牲とは?
地球は助かるのか? エリダニ40系星は助かるのか?
とても面白い。
ワクワクドキドキ。
まるで映画を見てるみたい。とてもわかり易い。
わしは、感受性が鈍いせいか、洞察力が甘いせいか、話題のSF「三体」よりは
こっちの方がはるかに入り易い。
三体では、壮大無比な、空想空間、一大ファンタジーの世界になぜか中華帝国的な香りを感じて
違和感を持ってしまったのが、わしの偏見なのだ。
こっちに一票。
とても面白かった。

石川宗生、「ホテル アルカディア」

この作家の「1/4世界旅行」はとても面白かったんで読み始めた。

春の陽射しが花々の暖色とたわむれはじめたころ、「ホテル アルカディア」支配人
ロレンソ・パルドビノスのひとり娘が閉じこもったという噂が広まりだした。
名はプルデンシア。
さて、彼女はどうしたのか?
この噂に投宿していた7名の芸術家たちが反応した。
風景画
サロンの本棚
アトリエの芸術
プロジェクト・プルデンシア
タイピストの物語
タイピスト店。
体験者はカプセル型ベッドに密封されたあと、電子膜に全身を包まれ、半覚醒状態になる。
タイピング・マシンが体験者の意識および五感感情を仮想空間内に再現する。
タイピストが文学作品をタイプする。
マシンが物理情報を変して体験者の心身に打ち込む
3時間後に体験者に何がおとずれるか?
すべてはダニエラとファックするために。
何をするか?
ある夜、本の挿絵がやってくる。・・・・
つぎつぎと、奇想天外な。
ファンタジックな。
脈絡がありそうでなさそうな。
意味がありそうでなさそうな。
言いたい放題、やりたい放題。
すごいなあ。
爺さんの、世間知らずの、コンサバ頭ではついていかれへん。
あたふたと読んでるだけ。
感性を磨かんとあきませんなあ。

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ありがとうございました。