最近読んだ本、「雪夢往来」、「帰れない探偵」。
「雪夢往来」。 木内昇 著。 あじあん 「書かねば、夢は終わらない。」 江戸時代に書かれた、「北越雪譜」という本がある。雪国に暮らす。「鈴木牧之」という人が、雪国の暮らし日々のなかでおきる恐ろしいこと、考えられへんこと、特有の人情話、物産の話、さまざまなことを書き記したノンフィクションである。 雪の結晶図あり。こんなんわかってたんやね。 雪の山中で大洪水が起こる話がある。なんと不思議な。なんと凄ま […]
「雪夢往来」。 木内昇 著。 あじあん 「書かねば、夢は終わらない。」 江戸時代に書かれた、「北越雪譜」という本がある。雪国に暮らす。「鈴木牧之」という人が、雪国の暮らし日々のなかでおきる恐ろしいこと、考えられへんこと、特有の人情話、物産の話、さまざまなことを書き記したノンフィクションである。 雪の結晶図あり。こんなんわかってたんやね。 雪の山中で大洪水が起こる話がある。なんと不思議な。なんと凄ま […]
「雨雲の集まるとき」 ベッシー・ヘッド 著。 あじあん 「黒人が「ボーイ」だの「犬」だの「カーフィル」だのと呼ばれるような国で結婚して、子どもを育てることはできない。」 南アフリカ。国境フェンスを越えて、有刺鉄線をくぐり抜けてボツワナへ。マカヤの旅が始まった。 とても面白い。 「ただ、自由な国に暮らすのがどういうことなのか、感じてみたいんです。そうしたら、僕の人生の邪悪なものが正されていくかも知れ […]
「暦のしずく」。 沢木耕太郎 著 あじあん 「日本において、時の権力によって、その芸を理由に死刑を宣せられた芸人は存在したか。」 なんだか最近、本を読んだら、特に歴史小説なんかでは、徳川吉宗、家重、家治の時代が舞台になっている小説が多いような気がする。大河ドラマ「べらぼう」にあやかってんのか、出版社が意識してるんかそれはわからんけど、この本を読み始めて、最初は、またかと思ってしまった。 沢木耕太郎 […]
「あの夏のクライフ同盟」 増山実 著 あじあん 世界は謎に満ちていた。謎に満ちた世界を知る入り口は、いつもサトルの文房具店だった。 旅の話をしたい。たった1日だけの旅だ。 サッカー部の仲間、サトルとツヨシとゴローとおれの物語。 北九州市の南に隣接する人口3万人ほどの小さな町の物語。 何もない漁師町。 セメント工場と日産自動車で町の暮らしが成り立ってる? サッカーだけが人生だった日々。まだ、Jリーグ […]
「熟柿」 佐藤正午 あじあん わたしはパトカーに乗り慣れた人間になどになりたくない 晴子おばさんの葬儀はなんだか変だった。 おばさんがとても変わった人だったからか。その場で夫は酔い潰れ、私が運転。 買ったばかりの新車、雨の中、妊娠中の私。 前がよく見えない。 何かに当たった? 夫は寝ている? わたしは見に行かなかった。 ひき逃げ、致死。逮捕、裁判。刑務所で服役。 そこで子供も産んだ。 夫とは離婚。 […]