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最近読んだ本、「白鷺立つ」、「野望の満洲 夢燈籠」。

「白鷺立つ」 住田祐 著 あじあん 「冬の叡山は水墨画である。」 本の扉を開くと、水墨画が現れる。曾我蕭白の「叡山図」だ。 勇壮、壮大というよりは、神秘的。不気味な霊気が漂っているかのようでもある。 叡山とはそういう山なのではないか。 千日回峰というのは時々、ニュースで知ったりする。 1000日間もひたすら山を歩くんか、大変やなあ。体力要るなあなんて、山岳耐久レース的な感覚で受け取ってた。 実は全 […]

最近読んだ本、「ボスポラス 死者たちの海峡」、「アトミック・ブレイバー」。

「ボスポラス 死者たちの海峡」。 川瀬美保 著。 あじあん アガサ・クリスティ賞大賞受賞作 さすがクリルティ賞大賞。素晴らしい。 舞台はイスタンブール。ボスポラス海峡。 ヨーロッパとアジアの交わるところ。オルハン・パムクの街。 ええですなあ。行きたい。 ジャン・ドゥマン巡査部長。 女性が6階部分の踊り場から転落、自殺か? それが発端。 似たような事件がすでに何件も。 オヌール警部補はそれが気になっ […]

最近読んだ本、「どら蔵」、「直木賞を取らなかった男」。

「どら蔵」 朝井まかて 著 あじあん 一休の一行書、「薫風自南来」発見。目利きの大勝負。さて。 とても面白い。 騙し騙され、知恵と欲の丁々発止の果て手にする物は? 寅蔵は大阪の骨董商、「龍仙堂」の丁稚だ。元々、北久太郎町の骨董商松仙堂の息子ではあるが、後継の条件となってる本家で修行しているのだ。 しかし、根っからの遊び好き、悪所通いが止まらない。 そんなある日、遊郭でつい、「これは偽モンや」。それ […]

最近読んだ本、「炎の色」、「逃亡者は北へ向かう」。

「炎の色」 ピエール・ルメートル 著 あじあん 一大帝国を築き上げた実業家が死んだ。その葬儀の真っ只中で飛び降りた子どもは? マルセル・ペリクールが死んだ。大統領も参列する盛大な葬儀が行われている。 その最中にペリクールの娘マドレーヌの息子ポールが窓から転落。 まさか飛び降り? あるいは? 一命はとりとめたが、車椅子暮らしに。 ペリクールの莫大な遺産はどうなるのか。 ペリクールの右腕として事業を支 […]

最近読んだ本、「闇のオディッセー」、「風の又三郎」。

「闇のオディッセー」。 ジョルジュ・シムノン 著。 あじあん 「ある夜、彼はとうとう決心する。死ぬか決着か? 船出の時がきた」 よく映画になる巨匠の名作。 この本も、ルネ・クレマンとアラン・ドロンで映画になった。知らんかった。 ジャン・ジャポ医師は裕福な産科医であり、大学教授でもある。豪華な家に住んで、一等地で開業してる。 何不自由なく、豊かで満ち足りた暮らし? 女がいる。秘書のあの女が全てを仕切 […]