最近夢中で読んだ本、イアン・マキューアン、内田百閒
イアン・マキューアン、「土曜日」 脳の手術の描写がすごい。クラシック音楽をBGMに、淡々と正確に芸術家の ように難しい手術を進める。 まるで出来ないことはないかの様だ。 こういう男のある日を克明に追いかけるという形で物語が進んでいく。 テロにあったと思しい飛行機が炎上しながらヒースローに着陸しようとするところを 目撃するところから始まる。 認知症への母への思い。 違った道を歩む子供たち、そういう暮 […]
イアン・マキューアン、「土曜日」 脳の手術の描写がすごい。クラシック音楽をBGMに、淡々と正確に芸術家の ように難しい手術を進める。 まるで出来ないことはないかの様だ。 こういう男のある日を克明に追いかけるという形で物語が進んでいく。 テロにあったと思しい飛行機が炎上しながらヒースローに着陸しようとするところを 目撃するところから始まる。 認知症への母への思い。 違った道を歩む子供たち、そういう暮 […]
岡崎大五、「日本は世界で第何位」 岡崎大五の添乗員シリーズは本当に面白い。 添乗員としての経験から面白おかしい話を披露しているというだけでなく、 この人の旅を愛する気持ちとか、旅や旅先の外国から学ぶ姿勢がとても 素直に伝わってきて好感が持てる。 何といっても、この人自身の強烈な海外暮らしの体験が、様々な困難を乗り切る 基礎体力になっているのでしょう。 この著者が、意外な切り口で、本を出してきた。 […]
熊倉功夫、「小堀遠州 茶友録」 茶会が、大名や有力者達の交友のイベントであり、セレモニーとして、確立していく。 そういう時代にあって、遠州の嗜好や感覚、生き方が一種の文化的な気分を作っていく、 それが、綺麗さびとか遠州ごのみとか言われ、結果的にはこの道の大御所になってしまった。 遠州の夥しい交友を通して、どういう人達の生き様の交錯がこういう時代の気分を作っていったのかを描き出している。 書や焼き物 […]
倉橋由美子、「交歓」 色白美人が仄かに酔って、三酔芙蓉を呈している。 朝は白、昼は薄紅、晩は深紅に色を変える芙蓉の花のように。 この人と女と女、食後に愛し合うのはデザートのようだと。 では、メインは男とどんなコースが・・ 全編、四文字漢語のサブタイトルがあって、 それにまつわる詩があったり、話があったり、 中国の説話や物語を知っていたり、漢詩に興味があると とても面白い。 知的な空想の世界にしばし […]
野坂昭如、「死刑長寿」 この作家、「火垂るの墓」は強烈だった。戦争の最中、焼け出されて 孤児となった兄弟。飢えと病気で死んでいく妹。それを見つめる兄。 すさまじい世界を独特の文体で語っていく。 この頃の事を語るとすばらしい存在感を感じる。 戦災のどさくさの中、どこがどう食い違ったのか、 3人殺しの確信犯。死刑が執行されないまま牢の中、気がついたら長寿日本一に。 実に皮肉な展開はどうなっていくだろう […]