最近夢中で読んだ本、スティーヴン・ミルハウザー、原遥平
スティーヴン・ミルハウザー、「ナイフ投げ師」 これは又、シュールな本だ。 ミルハウザーを好きになる事は吸血鬼に噛まれたようなものだ。一旦噛まれたらもう逃げられない。 といったような言葉がどっかに書いてあったが、そこまではいかなくてもかなりやられてしまう。 「ナイフ投げ師」、失敗?、わざと?、舞台の標的の顔に一筋の血が! 師に印をつけてもらいたい人は? えっ!最後はそこまでやるの? 「夜の姉 […]
スティーヴン・ミルハウザー、「ナイフ投げ師」 これは又、シュールな本だ。 ミルハウザーを好きになる事は吸血鬼に噛まれたようなものだ。一旦噛まれたらもう逃げられない。 といったような言葉がどっかに書いてあったが、そこまではいかなくてもかなりやられてしまう。 「ナイフ投げ師」、失敗?、わざと?、舞台の標的の顔に一筋の血が! 師に印をつけてもらいたい人は? えっ!最後はそこまでやるの? 「夜の姉 […]
アゴタ・クリストフ、「悪童日記」 最初は何となく青春小説風な作品を想像していた。 しかし、全然違った。 すごくシュールで不条理感に満ち満ちた内容だ。 戦乱の中、母親に連れられて双子の兄弟が祖母のところに疎開してくる。 祖母は二人を「牝犬の子」とののしり、こき使う。 村人は祖母を「悪魔」と呼ぶ。その夫を毒殺したという噂が消えない。 飢餓と暴力と戦乱の中を二人はクールにエキセントリックに切り抜けていく […]
范成大、「呉船録(ごせんろく)・攬轡録(らんびろく)・驂鸞録(さんらんろく) 」 范成大という人は宋の時代の硬骨の官僚である。 当時は、金に侵略され、首都をはるか杭州まで移動せざるを得ない状況の宋にあって、 当然ながら不平等な関係に耐えていた宋皇帝の意を受けて、金の首都、燕京まで 関係改善の旅に出る、この紀行文が攬轡録である。 つまり杭州から北京の旅だ。 生きては帰れないという覚悟が良く出ている。 […]
金子光晴、「世界見世物づくし」 得意の上海、南京からジャワやパリをめぐる見世物ばなし。 それだけではなくて、やはり根底は旅の心を語る本だ。 独特の語り口で私の好きな街々を語ってくれるのが嬉しい。 時には、違和感のある話も、既に他で読んだ話もないではないが、新たに寄せ集めて 編んだ一冊なのかもしれない。 樋口一葉、「大つごもり・十三夜他」 先月は仲秋節があった。所謂「十五夜のお月見」だ。それで、ウェ […]