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最近夢中で読んだ本、楊逸、小口彦太

楊逸、「時が滲む朝」 あの事件の時は、毎日テレビに釘付けになっていた。 こういう運動が中国で起きてしまうのか。 本当にこういう運動が許されるのか。 天安門の前に集まった学生達はどうなるのだ? そして、軍の突入。あっというまに終わってしまった。 「やっぱり、許されないんだ」、そう思った。 我々は外から見て、はらはらしていた。 あの時代、中国の中にいて、あの運動を起こし、支えた 人たちの中にいて、悩み […]

最近夢中で読んだ本、イアン・マキューアン、中島たい子

イアン・マキューアン、「愛の続き」 長閑なイギリスの田園風景が広がる。 一組の夫婦が車でピクニックにやってくる。楽しい一時が始まる。 と、まさにその時、恐ろしい出来事がいきなりやってきた。 熱気球が風に飛ばされようとしている。 子供が乗っている。 助けなくては。一人が必死に止めようとしている。みんな手助けしよう。 しかし、どうしようもなかった。 そこから次々と複雑な展開に。 男に愛を打ち明けられる […]

最近夢中で読んだ本、横光利一、吉村昭

横光利一、「上海」 昭和の初め頃の上海が舞台である。 欧米や日本が進出して工業を立ち上げている中で、中国共産党が立ち上がり 排外、排日の運動が起こっている。そういう不安な世情を暮らす男達、女達。 ストライキ、暴動、酒、女、ダンスホール、ピストル・・・、退廃の中に きらりと光る共産党の美女。 もう何十年も前の世界なのに、表通りをちょっと曲がって、路地裏に 入って行ったら、ここに登場する人達に、出会う […]

最近夢中で読んだ本、イアン・マキューアン、角田光代

イアン・マキューアン、「アムステルダム」 奔放に生きた女が死んだ。 恋のライバルでありながら、ある意味では戦友でもある男達。 そこに舞い込んだスキャンダラスな事件。 その事件をめぐって行き詰る戦いが繰り広げられる。 最後に勝つのは一体誰だ。 一体誰が誰に勝ったのだ。 「贖罪」の作家、イアン・マキューアンがブッカー賞をとった作品。 確かに「贖罪」方が奥が深いし、複雑だが、この作品、とても面白い。 す […]

最近夢中で読んだ本、ロバート・M・パーシング

ロバート・M・パーシグ、「禅とオートバイ修理技術」上、下 昔は車を運転するのが好きだった。特に人の殆ど来ない山の中の 曲がりくねった道を限界に近いスピードで走るのは実に爽快だった。 自然の中を縦横に駆け抜けるという感覚と、人と機械がぴったりと 調和して一体になって動いていると実感できる感覚が楽しかったのだ。 確かにオートバイが運転できたら、体を外に曝す部分がもっと大きくなり 人と機械の人の部分をも […]