CATEGORY

最近読んだ本、「弥勒」、「マンハッタンの哀愁」。

「弥勒」。 篠田節子。   あじあん ヒマラヤの奥の小さな国に、ひっそりと、しかし華麗で洗練された、仏教美術と芸術と文化があった。 新聞社に勤める永岡英彰、美術展などイベントなどを企画するのが担当だ。 妻が、あるパーティにつけてきた飾り櫛を見て、訪れたことのあるヒマラヤの奥の小さな国、バスキム王国のことを思い出した。 とても美しい国であった。 風景だけでなく、人々の暮らしが美しい。幸せの […]

最近読んだ本、「ブリット=マリーはここにいた」、「カレーライスと餃子ライス」。

「ブリット=マリーはここにいた」 フレデリック・バックマン 著。 あじあん ブリット=マリー、職業安定所へ、そして、田舎の寂れた村へ、なにもかもが閉鎖され・・・ ブリット=マリーは婆さんだ。 しかし、いきなり働く必要が生じた。指輪を外して、ホテルにいた。 愛するケントとの生活が壊れた。仕事が必要だ。お金が必要だ。 役所に行けば、当然職がもらえる。あたりまえだ。なぜ、そんなに手こずるのだ。 ブリット […]

最近読んだ本、「中継地にて 回送電車Ⅵ 」、「煽動者」。

「中継地にて 回送電車Ⅵ 」 堀江敏幸  著。 あじあん くちすう、とその人は小さな声でつぶやいた。 口数が少ない? 言葉の口を吸う? 舌鋒鋭いわけでもないし、饒舌でもない。 しずかな語り口やけど、だんだんとこの作家の世界に引き込まれていく。 気がついたらどっぷりと読んでいる。 とても良い。 白内障の手術前、ドキドキしながら病室で、一気に読んでしまった。 深いところで心に沁みてくる。 いちはやき遅 […]

最近読んだ本、「ドゥルガーの島」、「カフカ短編集」。

「ドゥルガーの島」 篠田節子 著。 あじあん 「その女神の名を唱えてはいけない」 何年か前にインドネシアのボルブドール遺跡に行ったことがある。 なんで行ったかと言うと、それよりずっと前に、「アンリ・カルティエ・ブレッソン」という有名な写真家の写真集でたまたま見つけて感動したのだ。 ボルブドールの廃墟の中にたたずむ老婆一人、遥か向こうには火山が薄く煙を吐いている。 そんな写真だ。 こんなとこを見て絵 […]

最近読んだ本、「バリ山行」、「今夜、喫茶マチカネで」。

「バリ山行」 松永K三蔵 著。 あじあん 妻鹿さんは独自の道を行く。仕事も山も、バリエーションルート。 とても面白い。 なるほど、バリ山行というのはバリエーションルートということなのか。 わしらは、山に登るって言うたら、ガイドマップに載ってる道しか考えへん。 それでも、時には道に迷ったりして、標識が不備やとか、マップが分かり難いとか文句を言うてる。 しかし、世の中にはすごい人がいる。 普通のルート […]